身体はそんなにカンタンに歪まない。
歪みで痛みが出ることもあれば出ないこともある。
歪みより注意したいのは動きがあるかどうか。
身体が歪むと痛みが出る?
「身体が歪んでますね〜」
この言葉、治療家はよく使うし、実際に言われたことがある人もいると思います。
ボクはあまりこの言葉は使いません。
以前は使っていましたが今は使わないようになりました。
「身体が歪む」ってどんな状態なのでしょう。
反対に「身体が歪んでいない」ってどんな状態なのでしょう?
そもそも人間の身体は左右対称には出来ていません。
外側からは左右対称のように見えますけどね。
利き手、利き足、利き目、もあるし。
内臓も片側にだけある臓器があるし。
ハッキリ言ってしまえば「身体は歪んでいるもの」だと言い切っても差し支えないんじゃないかな。
「足を組むと身体が歪む」なんてのもあります。
ボクはそんなことないと思ってます。
24時間足を組み続けるわけでもないし、足を組んでラクなら組んでいいんじゃないかな。
▲講習などのスライドでも姿勢や歪みの話をします。
このスライドだけでけっこう長い話になっちゃうんだよね〜。
身体はそんなにヤワじゃない。
人の身体はそんなにヤワじゃないし、自分自身でうまくコントロールしています。
恒常性維持、ホメオスタシスの一部でもあるんじゃないかな。
内臓系のことだけではなくて、骨格や筋肉系にも言えることでもあります。
これは常日頃から治療で意識していることです。
患者さんをボクの治療で治しているわけではなく「治るためのお手伝いをしている」と言い切れるのはそのあたりからなんです。
でも実際に鏡を見て身体が曲がっていたり、肩の高さが違っていたりします。
顔が曲がっていたり、パンツの丈が違っていたり、スカートが回ってしまったりもします。
それで不具合があるなら直せばいい。
不具合って人によって違います。
痛みのことだけではないんですよね。
モデルさんなら身体が曲がっていたらそれは不具合です。
でもスポーツ選手ならどうでしょうか?
偏った使い方を強いられる競技っってけっこうありますよね。
だから身体が歪んでいたって大丈夫。
と言うよりは「身体が歪んでいない人はいない」ってことです。
完全に左右対称なんて幻想です。
左右対称なら痛みが出ないなんてことはありません。
「思い通りに動かすことができる」
身体(骨格や筋肉)にとってこれが最も重要なことです。
これ以外に何か必要なことってあるのかな?
二本足で立った状態で歪みのチェックをしたってしょうがない。
人間は動くでしょ。動きで考えなくちゃ意味ないでしょ。
ボクも治療ではたった状態でバランスのチェックをします。
でも左右対称かどうかを見ているのではなく、立った状態で首や肩甲骨、腰や骨盤の動きを見ているんですよ。
もし治療院を受診して「身体の歪みが原因です」って言われたら、「どうして歪むと痛みが出るんですか?」って聞いてみて下さい。
その答え方で治療家の考え方が分かると思いますよ。
参考にしてみて下さいね。
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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