全ての原因はオーバーワーク。
やり過ぎは何でも身体に心に良くない。
適当、いい加減、腹八分目がいい。
オーバーワークは誰のせい?
スポーツでの痛みの原因のほとんどはオーバーワークです。
この際こう言い切ってしまおう。
特に学生スポーツでは顕著です。
練習をやり過ぎている学生は本当に多いです。
もちろん突発的なケガはあります。
捻挫も打撲も肉離れも、時には骨折も脱臼もします。
これはある意味では防ぎようがない部分もあるんです。
特にコンタクト系の競技は仕方ないんです。
練習で痛みを作る場合はオーバーワークです。
つまり「練習のやり過ぎ」です。
一所懸命な選手はなかなか言い出せません。
痛い、違和感がある、なんて言ったらレギュラーから外されるかもしれない。
たぶんそう思っているんじゃないかな。
それでガマンして、隠して、満足なプレーができなくなる。
こんなケース、今までにもゴマンと見てきました。
これはオーバーワークだよ。
ちょっと練習を休んだ方がいいよ。
と言ったところでそれが指導者には伝わりません。
だからといって指導者のせいにもできません。
忙しい中でも身を粉にするように指導している部活の顧問の先生もいます。
そこまでを求めるのは酷だとも思います。
親御さんのせいにもできない。
だって子供たちは親の言うことなんて聞きはしないし。
学生の頃なんてみんなそうでしょ。
▲ウチの中一の息子も言うことを聞きません。ただ調子が悪くなると「お父さ~ん。足が張ってるから何とかして~」と言ってきます。やられながら「痛い痛い!」を連呼しますけどお構いナシでやります。ボクはウチでもトレーナーです。
睡眠不足もオーバーワーク。
寝る時間が遅くなり睡眠不足になる。
これもオーバーワークなんじゃないかな。
起きている時間を長くするというのは、その時間に何かしらやっているわけです。
それがスマホをイジっていた時間だとしても、です。
頭は、目は、指は、働いています。
それで睡眠不足になり体調不良になっているとしたら?
立派なオーバーワークです。
飲み過ぎ食べ過ぎもオーバーワークです。
キャパ以上のアルコールや食べ物を消化&吸収させているんだから。
これを指導管理する人間は自分しかいません。
自分で自分の時間を、飲食をコントロールするんです。
スポーツ選手が自己管理をするように。
そう、自己管理しかないんです。
選手も指導者も親御さんも、我々社会人もです。
※学生の練習量に関しては自己管理は難しいです。どうしても指導者の意向が強く反映しますので。あくまで睡眠等の時間管理や飲食等の自己管理を指します
オーバーワークになる原因は「上手くなりたい」「強くなりたい」というポジティブな動機からのくるものではありません。
練習を減らして「ヘタになったら?」「弱くなったら?」というネガティブな動機からくるものの方が圧倒的に多いんです。
↑ココめちゃくちゃ重要!テストに出ます!
我々社会人だって同様です。
「もっと成功したい」「もっと稼ぎたい」「もっと楽しみたい」欲求と同時に「やらないとダメ」「勉強しないと乗り遅れる」こんな不安感を内在しているのではないでしょうか。
適当&いい加減(いい意味での)。腹八分目。
これがオーバーワークにならないためのカギです。
痛みを作ったら満足なプレーはできません。
体調を崩したら満足な仕事も遊びもできません。
休む勇気。先延ばしにする勇気。
これは悪くないことで、むしろ良いことです。
今日出来ることは今日やることも大切なのは分かります。
でも明日でもいいことなら明日でいいんじゃないかな。
練習も一度にうまくなることはありません。
一日休んでもヘタクソにも弱くもダメにもならないです。
むしろその無理した一日で痛みを作ることはあります。
無理した一晩で体調を崩すこともあります。
要するに
「何でもやり過ぎるな!軽くメシ食って早く寝ろ!」
ってことが言いたいだけなんですけどね。
頭では理解できてもなかなか実践に移らないんだよね~。
一度パンクして分かるんじゃダメなんだけどな~。
はい。ボクはパンク経験者です。死にかけましたから。
ボクの言葉は説得力バツグンだと自負しております(苦笑)
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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