スポーツでは気持ちが大切?
気持ちはもちろん大切です。
その前に大切なことがあります。
気持ちが一番大切なのか?
センバツ高校野球が佳境を迎えています。
今日は準決勝。いいな〜!盛り上がるんだろうな〜。
平日の試合は治療もありますので観られません。
だからこないだの日曜日の準々決勝はテレビにクギ付けでした。
時間的に「大阪桐蔭vs花巻東」の試合は観られませんでした。
でもその他の試合はほとんど観ましたよ。
僅差の試合あり、大味な試合あり、乱打戦あり。サヨナラあり。
大阪桐蔭の試合以外はどっちに転んでもおかしくない試合でした。
さて、試合後によく聞く言葉があります。
それが、
「気持ちで負けないようにいきました」
「最後は気持ちで打ちました」
はて?この「気持ち」って何だろうね?
もともとこの「気持ち」というのに懐疑的なんです。
最近、自分自身が直に高校野球に関わるようになって、余計にそう思うようになりました。
「心技体」という言葉があります。
よく三位一体、バランスの取れた状態を指すように言われています。
そしてここ最近ではスポーツ界でメンタルトレーニングなどの普及で、より「心」にフォーカスされる機会が多くなったように感じています。
心がいちばん大切なの?
体は?技は?ボクはココが気になって仕方がないんです。
▲センバツが気になってパソコンの画面が変えられません。治療の合間はコレばっかり見てしまいます。
心技体のワナ。
批判覚悟でハッキリ書きますね。
最初は「心」なんて全く関係ありません!
あくまで最初のうちは、ですけどね。
センバツ甲子園大会に出てくる選手たち。
その中でも準々決勝にまで勝ち上がってくる選手たち。
心に前に「体」がしっかりしていないとどうしようもないんです。
その体を自在に操る「技」がないと全国大会になんて出られません。
なのに「メンタルが弱い」とかってけっこう言いません?
あの選手たちにメンタルがダメダメな選手がいると思いますか?
「◯◯選手はメンタルが弱い」
「ここ一番で弱気になる」
「最初から気持ちで負けている」
そんな言い方ないじゃん!
とボクはそう思ってしまいます。
体と技が劣っていて、心で勝てるほど甘い世界ではありません。
体と技がほぼ同等の時に「最後は気持ち」ってことになるんです。
気持ちが大切だ。
メンタルが大切だ。
言っていることは分かります。
でも適切なトレーニングや練習・訓練があってこそのメンタルです。
大して練習もしてないのに、メンタルトレーニングをしたって勝てっこないんです。
と言うよりは「体」と「技」と同様に「心」を作っていくんです。
つまりメンタルがダメというのは、体も技も一緒にレベルダウンしている状態だと言えます。
分かりやすいところで言えば、疲れている時。
メンタル面も一緒に疲弊している、そう言えば分かりやすいと思います。
野球なら先発ピッチャーが150球投げて、最終回のマウンドに立っている。
これでメンタルが万全の状態になんてなるわけがない。
サッカーなら90分間走り抜いてアディショナルタイムの時。
メンタルがすこぶる好調なんてありえません。
ただ「アドレナリン」が出まくっているだけです。
興奮状態で何とかしのげているってだけです。
そして。
メンタルってある意味では指導者の「逃げ」になってしまうことがあります。
体のように「数値化」したり、技のように「見える化」できないからです。
指導者は「メンタルが弱いから」ダメなんだと言ったりします。
本当にそうなんでしょうか?
ギリギリのところで思い通りのプレーができなかったりするのは、メンタル面の問題より「経験不足」や「自信の欠如」が大きいんです。
逆に思い描いたプレーができるというのは、そのシチュエーションに備えて練習段階で「準備」ができているからビッグプレーが出たりするんです。
気持ちが・・・、メンタルが・・・なんて軽々しく言うな。
スポーツのギリギリの世界を知るとそんなことは言えません。
もし体と心を整えたいならご相談下さい。
今までも選手のそんなサポートをしてきましたのでね。
あーーーーー!甲子園に行きたいよーーーーー!
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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