ひとつのことを極めることは大切。
それ以上に好かれていることが大切。
嫌いな人の言葉も行動も説得力に書ける。
プロが選ばれるわけではない。
この仕事を長く続けていると疑問に思えてくることが多々あります。
そのひとつが「プロってなんだろう?」ってことです。
国家資格を持っているからいいとか、持っていないからダメとか、そんな短絡的なことではありません。
資格を持っていなくても素晴らしい治療家はいます。いわゆる整体師やカイロプラクターです。
反対に資格を持っていてもダメな治療家は多いです。
これがこの仕事を余計に分かりにくくさせているのは皮肉なことなんですけどね。
冒頭に書いたようにひとつのことを極める、つまり治療家歴が長く経験を多く積んでいることは大切です。
プロとしてのひとつの重要な要素だと思っているし、ボクもそのひとりだと自負はしています。
そして人間性や人柄もそれ以上に大切です。
でもこれが余計に「分かりにくく」させているように感じます。
SNSで交流が図れる時代。
いいように解釈すればコミュニケーション次第で「好かれる」ことは可能です。
資格うんぬんも関係なく、大した治療ができなくてもです。
そしてグループなどの後ろ盾があるとそれが加速されます。
守られている状況だと行動しやすくなるし、言葉にも勢いが出てくるものですからね。
もうすでに「プロが選ばれる時代ではない」ってこと。
選ばれる基準が「できるできない」ではなく、「好き嫌い」になっている。
これに何とも言えない違和感があるんです。
▲WebサイトやSNSで情報発信ができることは素晴らしいこと。でもそれが分かりにくさを助長させているのも否めない気がします。それでも発信はやめないですけどね。
都合のいい脳みそ。
でももうこれでいいのかな、って思っています。
この違和感も時代の流れってヤツで仕方ないんだよね。
その基準で選ぶのも「自己責任」ってものです。
最近はTwitterやFacebookでも健康に関する情報は多く見受けられます。
その情報源が「何者なのかよく分からない」こともしばしばあります。
情報を受け取る側に「都合のいい」情報なら信じるし、都合の悪い情報なら信じない。
そして「好きな人」の情報なら信じるし、嫌いな人の情報なら信じない。
「プロの役立つ情報」なのかどうかで良し悪しを判断されているというよりは、より情緒的な感情論で良し悪しが判断されているように思えてなりません。
そうなるとボクみたいに「ウザい」「クドい」「アツい」「厳しい」情報発信をするような人間は敬遠されます。
カンタンに言うと「好かれない」ってことね(苦笑)
それでいいんじゃないかな〜と。
これだけ情報が溢れているんだから、もうどうしようもない。
その情報、間違っている。
その情報、言葉が足りない。
その情報、偏っている。
って言ったところで、その人にことを好きな人がいるならそれは批判にしかならないし、ファンはその情報を信じているんだからね。
何が起こってもその人のことを選んだ、好きになった、信じた人の自己責任です。
好きになった人の言葉なら元気になるし、気に入った人の治療なら良くなった気になる。
実際に人間の脳みそなんてそんなもんです。
プロフェッショナルかどうかなんて関係なくなっている。
少なくとも今の状況はボクにはそう見えています。
いい意味で「騙されたまま」でもいいんじゃない?
そんなことを思ったりします。自己責任だもん。
ちょっと人の身体を触れるようになった、整体の技術を習った、その程度の人にボクは触られたくない。
触ることにも責任が生じるのと同時に、選んだ側も自己責任が生じる。
そんな時代なんだとあらためて思います。
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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