高校野球・クライミング・バドミントン。痛みがあるのは観ている方もツライ。

夏の甲子園が終わった。
ボクの夏は7月中に終わってしまったけど。
新チームに期待しつつ、秋大会が待ち遠しい。

選手の痛みは観ている側もツライ

今年は盛り上がりました。投手の投球過多問題です。
決勝まで勝ち上がった星稜高校の奥川選手も投げすぎです。
もちろん昨年の金足農高の吉田選手も投げすぎでした。

投球制限や日程調整など、本気で議論し、早急に取り入れる時期に来ています。
テーピングももっと有効活用できると思うんだけどね。

連投や連戦の選手がいると観ているのがツライ。
「痛みや疲れを押して投げていることに感動する」なんてことを言う人がいますけど。
ボクはなんか違う。ベストコンディションでプレーしてもらいたいです。昨年の決勝戦なんか観ているのがツラかったですもの。

それでも最近はテーピングをしている選手が多くなったような気がします。
皆さんが一番印象に残っているのは、松坂選手が準々決勝のPL高校戦で「自分でテーピングを外してマウンドに向かうシーン」ではないでしょうか?

テーピングは間違いなく効果を発揮します。
貼り方によっては肘や肩の痛みなど予防することもできるし、痛みが出た時には早期に回復させる効果だってあります。

他の競技でもテーピングをしているアスリートを見ることがあります。
ただ「このテーピングの目的は何だろう?」と思うことも多々あります。

自分で選手を直に診ているわけではありません。選手のコンディショニングに関わる方々が考えて処置していることでしょうから、何らかの目的に沿って処置しているはずです。

ここ最近だとスポーツクライミング世界選手権での野中萌生選手の肩のテーピングが気になりました。
「このテーピングは何を目的にして貼っているのだろう?」ってね。

▲こんな感じのテーピングでした。相当痛みがキツイんだろうな。これは厚手のテーピングだろう。ということはホールド感重視で処置しているのかな?だとしたら症状はけっこうキツイはずだ・・・。なんてことを想像しています。

▲こんな感じで貼るのもいいのでは?手首と肘、肩まで連動させたテーピング。もちろん症状に合わせてアレンジはしないといけないけどね。

▲こんなテーピングもアリだと思います。貼り方もそうですがベージュのテープじゃ「映えない」じゃない。クライミングの選手ならテープも派手でいいんじゃないかな?

目的の共有

テーピングにしても、トレーニングにしても「何のためにやるのか?」を選手が理解していなければ、狙った通りの効果は発揮しません。

トレーニングなら「このトレーニングをすることによってジャンプが高く飛べるようになる=バレーボールでの競技力向上」など、目的が分かりやすい必要があります。
だから「グラウンドを30周走っとけ」とか「体幹」「筋トレ」「投げ込み」「打ち込み」など、「何を目的にその練習をやっているのか」を指導者が選手に伝える必要があると思います。

目的が理解できているとトレーニングの効果は出やすくなります。

テーピングでも同じことが言えます。
「何のためにテーピングを貼っているのか」を選手に伝えた方が効果は出やすくなります。
たとえうテーピングがうまく貼れていたとしても、選手が「このテープは何のために貼ってるんだろう?」「このテープ貼ってるのが気になるな」などと考えてしまうようなら、十分に効果が発揮されているとは言えません。

だからどの選手を見ていても「このテーピングは何の目的で貼っているのだろう?」が気になります。
貼り方がいいか・悪いかというより「目的がハッキリしているか?」が気になるんです。

・ケガの部位は?状態は?
・痛みの程度は?
・どうすると痛いのか?
・動かさなくても痛いのか?
・どう動きたいのか?
・動きを制限させるのか?
・痛み、動き、優先順位は?
・パフォーマンスを上げるため?
・この試合の位置づけは?

「目的」に対しての考え方は挙げるとキリがありません。

トレーニングもテーピングも「目的の共有」ができれば効果は発揮しやすくなります。
コミュニケーションとしてもそうだし、脳みその都合もそうなっていますからね。

ボクはできれば「パフォーマンスを上げるため」のテーピングをしたい。
今現在でもテーピングは「ケガや故障をした時に貼るもの」だと理解されています。

もっと面白い効果が出せるのに。
競技力が向上するのに。
動きやすくなるのに。
弱点も補強できるのに。

ボクの伝え方不足なんでしょうね。
だからとりあえずこのDVDを買ってみましょう。
これを観ればちゃんと説明していますから。
「超パフォーマンスアップテーピングセミナーDVD」

テーピングを貼っている選手を見ると「ボクならどうやって貼るだろう」と想像します。
そして「この選手に貼ったらもっと活躍するだろうな」なんて妄想します。

きっとそれは実現するはずです。
夏休み中なのにこんなことを考えているのはヘンタイだな。
テーピングはもっともっと活躍します、させますよ。
その目的は?もちろん「選手が活躍するため」です。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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