2020年どんな年にするか、どんな仕事をするかは自分が決める

こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
今年も治療&スポーツ現場を中心に活動します。
オリンピックに直接関われるような行動をしないとね。

今年はこんな年になる

社会の予想はできません。全然追いつけないですもの。
ここでは業界の予想、というか希望を書いていきたいと思います。
もちろん私見も入っていますのでご勘弁下さい。

こちらの画像をご覧下さい。

▲平成26年のデータでこの数字ですので明らかに供給過多です。柔道整復師だけで約64000人ですよ。ボクが資格を取った時は平成7年ですから20年で2倍以上の人数です。

少子高齢化がここまで顕著になり『約800万人の団塊の世代が75歳となる2025年は、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」になり、医療や介護の需要は今よりさらに高まり、社会保障費の急増が予想されています。これがいわゆる2025年問題です。』
※『  』内は、日本が抱える「2025年問題」と「2040年問題」より引用しました。

治療業界は「高齢者を取り囲んでいれば安泰」そのように言われ続けてきました。
そして周囲からは「保険も使えるし、これからの時代はもっと高齢者が多くなるんだからいい仕事だよね」と言われ続けてきました。これは過去形ではなく、今現在でも言われ続けています。業界の内情を知らなければこう言われるのは無理もありません。

このブログでは繰り返し取り上げていますが整骨院で保険が使えるのは「ケガの原因と日時がハッキリしているもの」が保険適用の対象となります。
簡単に言えば、例えば転んだりした時に「ひねった」「ぶつけた」「くじいた」など、明らかなケガではないと保険が使えないということになります。

言い換えれば「肩こりや疲労からくる腰痛」「慢性的な膝の痛み」などは保険適用の対象にはなりません。
つまり高齢者に多い症状(変形性膝関節症など)は保険適用にならないということです。もちろん転んだことが起因になって発症している場合は別です。

高齢者が多く来院している整骨院はいまだに多いですし、マッサージ代わりに整骨院を保険で利用している方が多くいるのも業界の現状です。これは厳密に言えばルール違反です。保険の不正利用だと言われても仕方ないのです。これは厳密に言うと整骨院側も患者さん側も両方ともにルール違反になります。

ここ数年で保険組合からの患者さんに向けてのレセプト照会(※)が多くなり、そしてチェック自体も厳しくなってきました。そして不正が認められた場合は支給されないケースも出てきています。
(※保険組合から負傷部位や負傷原因、通院日数などの問い合わせの照合)

それが厳しくなってきたのが以下のデータでも顕著に現れています。

▲平成23年をピークにこの数年で療養費が下がっています。これはこれからどんどん加速していくことでしょうし、保険適用の審査がより厳しくなることは言うまでもありません。

つまり今年はもう保険取り扱いに関しては限界が来ていて、閉院に追い込まれる整骨院が劇的に多くなる元年になる、ボクはそう予想しています。

ではどうすればいいのか?

年末に「生き残るために必要なこととは?」でも書きましたが、生き残るためには『正確に情報を収集し、行動をし続けること』です。

情報を収集するとは、上記に書いた事柄のように「現在の状況を把握すること」が一番に挙げられます。
これが10年前の話なら保険取り扱いに対してここまでシビアに考えなくてもいいでしょうし、実際に整骨院の数も、柔道整復師の人数も多くなかったわけです。2010年と2020年現在とでは明らかに状況が変化しています。

行動をし続けるとは、現在の状況に合った行動、そして次を見据えた行動の2つです。
保険取り扱いが厳しくなった以上「保険が使えて、電気をかけて、マッサージしてもらえる」と思われている現状から脱却することがいの一番に必要です。
それでも「整骨院は世の中の役に立っている」「整形外科ではできないことをやっている」と話す柔整師がまだまだいることも知っています。それを否定しているのではなく、もうその時代ではないと認識することも必要です。一気に変化するのは難しい。それなら緩やかにでもいいから変化していく「しなやかな姿勢」が大切です。

具体的には「保険適用以外」の収入源の確保です。保険外治療や物品販売などはもちろんのことですが、それ以外にも収入源は考えられませんか?いわゆる「副業」的な考えでもいいと思います。これが現在の状況に合った行動です。

少子高齢化、可処分所得・世帯収入は減少が土台にあり、業界の過当競争が重なっている現状で、これ以上に業界として右肩上がりで成長していくのは?ボクには考えられません。
だからこそ次を見据えた時、先ほど挙げた副業的な考え方が必要になってきます。自分が何をしたいのか?です。

ボクは学生スポーツ&アスリートを応援したい。
だから施術やテーピングの普及活動やスポーツ現場での活動に取り組んでいます。これは院内だけでは成り立たないことでもありますし、少なからず別収入にもつながってきます。
プロテインの製作依頼をしていることもその一環です。いいプロテインを学生やアスリートに提供することも大切ですから。

今は動画を使ってストレッチやコンディショニングをレクチャーしている方が多いです。
それが基軸になって書籍の販売や講習活動につながっている方も出てきています。
いわゆるYouTuberのような感じですね。これも次を見据えた行動、の一部だと思いますし、時代の流れに乗った行動とも言えますよね。
ボクもYouTubeで動画を投稿していますがなかなか更新できない・・・。
一番観られている動画のアドレスは載せておきますね「足の速くなるテーピング」

やるなら今しかない

・保険適用中心からの脱却
・保険外施術の導入
・物品販売の強化
このあたりはどの整骨院もやっていることでしょうし「なにを今さら」です。
ただどこまで突っ込んでやっているかは未知数です。

ボクの周囲の柔整師はどんどん保険適用から保険外施術中心にシフトしています。
自分の得意分野を把握し、その分野の勉強を深め、その施術を欲している患者さんに来院していただいています。今流行りの「〇〇矯正」とか「△△はがし」とか、そんなんではありません。

自分のやりたいことや分野を探し出しそこを深堀りする。
そしてその周辺から「現場活動」「物品販売」「講習活動」「動画製作」「テキスト製作」など、できることを少しだけでも増やしていく。

いつやるの?今でしょ。
はもう古臭いフレーズですが、今取り組まないと本当にマズイとは思います。

やるなら今しかない。
できること、やりたいことが少しでもあるなら今すぐに始めた方がいいです。

やる人と、様子を見ている人、の差。が今まで以上にハッキリする一年。
2020年はそんな一年になるでのではないでしょうか?

テーピングマスター
やまだ整骨院 山田敬一

現在募集中のセミナーはコチラから。
山田敬一が直接レクチャーしています。
「2020年上半期の講習日程」

 

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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