こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
この仕事を始めて25年。もう四半世紀が過ぎます。
おかげさまで先日開院12年を迎えました。感謝です。
テレワークは体に悪い?
先日はテレワークの身体に対する影響を記事にしました。
思いの外、読んでくださった方が多く、皆さん気にされているのかなと感じましたので、身体以外のことにもきちんと触れておきます。
▲ここはプールサイドなのか?こんな環境で仕事ができるのもテレワークの魅力。しかも外だしね。
テレワークで体調が崩れやすい点に関して、以下のことを書きました。
①自宅での仕事だと姿勢が悪くなりやすい
②朝に起床してからの一日のリズムが悪い
③会社に行かないため動くことが少ない
④人と話すことがない
⑤仕事以外の気分転換がしにくい
⑥食事の時間が不規則になりやすい
⑦太陽を浴びないことが多い
①③には関しては前回詳しく書きましたのでその他の点について書いていきます。
前回の記事も参考にしてください。
▲前回の記事はこちらからどうぞ。デスクワークの方には参考になるはずです。
体調が悪くなる原因とは?
②⑥⑦に関しては自律神経的な部分が関与して体調不良になっていると考えられます。
ボクが患者さんから詳しく聞いたところによると、
・朝起きる時間がバラバラ
・一日中パジャマ(寝巻き)のまま
・食事を取らないことが多い
・丸一日外に出ないこともある
・太陽を見ないで夜になっている
このあたりが顕著な様子です。
朝決まった時間に起きるというのはリズムです。毎日出社するならば朝は決まった時間に起きなければなりませんが、テレワークならある意味「仕事をこなせばOK」なのですから、起きる時間がバラバラでも問題ありません。
しかしながら生体リズム(サーカディアンリズム)から考えると問題があります。
起きる・寝るの時間のことだけではなく体温調節や血圧調整・ホルモン分泌などにも関わってきますから、毎日をリズム良く過ごすことは体にとって大切なことなのです。
これは毎朝太陽を浴びることでリセットされると言われていますから、そのまま⑦にも当てはまることになります。外に出ないのであればせめてカーテンを開けて、ついでに窓も全開にして太陽を浴びてみましょう。
花粉症の方はほどほどにしておいてくださいね。
⑥に関しては同じ時間に食事を取ることは腸の動きを関与します。腸は自律神経の支配が9割とも言われていますので、腸の動きが悪くなれば自律神経系にも影響を及ぼすと考えられるのです。
つまり前回書いたように身体的に体調を崩すのと同時に、テレワーク派自律神経的にもトラブルが起きやすい、と言っても過言ではないのです。
コミュニケーションの重要性
人は独りでは生きていけない。それをまざまざと思わされました。
ウチの患者さんでテレワークになっているのはひとり暮らしの方が多いので余計にそうなのかもしれませんが、会社に行かないと丸一日誰とも話さないことがあるらしいのです。それが④です。
患者さんにちょっとイジワルな質問をしてみました。
「あまり好きではない上司や同僚でも話したいと思う?」と。
意外な答えが返ってきました。「毎日話したり一緒にいるのは嫌だけど、たまになら別にいいかな。誰とも話さないよりマシな気がする」、人は独りでは生きていけないんだな。
これには異論もあるかと思いますが、コミュニケーションの重要性には異論はないでしょう。人はやはり他者とつながりながら生きているのです。
テレビ会議みたいなこともあるそうですが、やはりリアルでのコミュニケーションとは違います。顔が見えて、表情が分かり、声が聞こえる。コミュニケーションの本質はそうではないのです。
⑤の気分転換はストレスや環境と密接につながります。どんなに充実した仕事をしていても気分転換は必要です。また同じ環境下にいるとたまには違う環境を求めたりします。
ボクは施術活動が好きですし充実した気持ちで仕事をしていますが、毎日同じように治療室にいるのはある種の「飽き」を感じてくることもあるのが事実です。
だから外に出ます。違う環境での仕事も考えています。気分転換になるのと同時に、また治療室に戻った時に充実した気持ちで施術に取り組めるようになります。
現在のテレワーク状況は、カフェなどで仕事を進めることもできません。なるべく他者との接触を避けるためにテレワークになっているのですから。
この状況だと気分転換やストレス解消、環境に変化を与えるのは至難なのが分かりますよね。
総合的にみて
テレワーク自体が悪いとは思いません。あの満員電車に毎日押し潰されるくらいなら自宅で仕事をしていた方がずっといいと思いますもの。
しかしテレワークへの取り組み方は「平穏無事」だから考えられるものなのかもしれません。
「有事」の今でのテレワーク導入は新型コロナウイルスの感染防止には役立っても、決して「身体にいい」とは言えないような気もします。
心身ともに良好な状態で次の展開を考えておく。
本来ならばテレワークも有事に対処するのではなく、平穏無事な時から対策を立てておく必要があるのでしょうね。
早く正常な状況が訪れることを願います。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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