こんにちは。山田敬一です(@kei883)です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。
▲水が出るのも決して当たり前ではない。今こそ当たり前への感謝が問われているのだと思う。東日本大震災の後にも同じようなことが言われていたのにね。
当たり前が消えた
緊急事態宣言で休業要請&外出自粛要請。
日本国中で不安&緊張状態の日々が続いています。
いつもの日常が、いつもの日常ではなくなっています。
当たり前に外に出て、当たり前に電車に乗って、当たり前に仕事をして、当たり前に友だちと会って、当たり前に遊んで、当たり前に食事をする。
高校野球やバレーボールのサポート活動をする、スポーツ観戦に行く、アスリートのケアに帯同する。
これらの当たり前すべてが当たり前ではなくなりました。
今すぐに、これらの当たり前が実践できたら「ありがたい」「嬉しい」と思うことでしょう。ホンのついこないだまで当たり前だったことなのに。
ボクらの目の前から当たり前が消えてしまった。
約4年半前のことですがボクは大病をしました。
大動脈解離と大動脈弁閉鎖不全症を併発し緊急入院&緊急手術を経験しました。
手術時間は約10時間。まさに生死の境を彷徨いました。
人工呼吸器、人工心肺も装着しましたし、輸血も行われました。
むしろ生還したのが奇跡だと担当医が言うくらいギリギリの状態だったらしいです。
その時、術後にに実感しました。
普段何気なくやっていた当たり前だったことができない。歩くこともできない。
当たり前が当たり前ではなくなったんだ、と。
初めてボクの目の前から当たり前が消えたのです。
コレはなにを伝えようとしているのか
キレイごとのように聞こえるかもしれませんが、今のこの状況は「なにかを教えられている」ボクはそんな気がしてなりません。ちょうどボクが生死の境から生還した時のことを思い出すのです。
いのちの大切さ、当たり前への感謝、周囲への気づかい。
モノへの執着、いらないプライド、ヘンな向上心や見栄。
今この時、この瞬間に自分の生き方に対してあらためて考えるようになりました。
仕事にしても、家族にしても、友だちや仲間、患者さんに対してもです。
東日本大震災の時、あの時はまだ自分が大病する前でした。
だからボランティアを含め「何とか力になりたい」そう思うことが多かったし、実際に行動に移された方も多かったですよね。
そして今。
「誰かのために何とかしたい」と頭では考えていたとしても、感染リスクを考えたら勝手に動くことは許されませんよね。ボランティアさえもできない状況です。
マスクなど買い占め・転売、デマの流布、再三の外出自粛要請の無視、国会議員の風俗通い。
県境を越えてパチンコをする人、ドラッグストアやスーパーで店員に文句を言う人。
これらほとんど、やってるのは「大人たち」です。
マジでコワい。
こんな大人の姿を自分の子供たちに見せたくないよ。
いわゆる「自分勝手」「ワガママ」「利己的」「自分だけ良ければ他は関係ない」への警鐘が「新型コロナウイルス」の裏の姿のように思えてなりません。
たったひとりだけでも
この状況でも「楽しい」「嬉しい」「人を喜ばせよう」と発信し行動している人もいます。
ボクは個人的に素晴らしいと感じます。ボクには真似できません。
その人だってきっと少なからず不安や緊張はあると思うから。
それでも自分の軸を貫き、それを止めようともしない。これには素直に感服します。
そんな人も見るとボクも微力ながら、自分自身の大病経験を踏まえ「当たり前は当たり前ではないんだ」ということくらいは伝えたいな、そう思うようになりました。
うるせ~な、なに詭弁を言ってんだ、と思われても構わない。
自分がそう思っているだけです。誰にも迷惑はかけてないからね。しかもデマではないからね。
ここ最近は毎回自分の仕事の意義や意味について触れていますが最終的にはここに行き着きます。
ボクの場合は「仕事へのあり方=人生のあり方」ですから。
たぶん仕事をしなくなったら生ける屍のようになります。
人生の半分以上をこの仕事に費やしています。しかも好きでこの仕事をしています。それならこのタイミングは休業してる場合じゃない。
仕事に対しての想いはこの記事に書きました。
感染は怖いです。そりゃ怖くないわけがない。
経営的にも大打撃です。今後の休業補償などを考えたらもしかしたら休んでしまった方がマシかもしれない。
当たり前のようにやっていた、好きでやっていた治療活動が当たり前ではなくなった。
当たり前が目の前から消えた時の感情を感じることです。
今までの当たり前がありがたいことだと思えるのか、はたまた当たり前がなくなったことに文句を言うのか。
買い占めや転売、店員への文句を言う人などは当たり前に対してありがたいとは微塵も思っていないでしょう。
たったひとりだけでもいいから当たり前をありがたいと思って行動したい。
今でも電気はつくし、水も使えるし、ガスも止まっていないし、普通に生活はできる。
だからその他の自由にならないことに文句を言う人が多いのでしょう。
明日は「絶対に」やってくるわけではない。
当たり前のようにやってくるわけではない。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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