そのストレッチ動画や体操動画は役に立ってる?自己満足?その理由を解き明かす。

こんにちは。山田敬一です(@kei883)です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。

 

▲ストレッチや体操なんて、そんな急に新しいやり方が出てくるわけではありません。アナタが最近見た動画も同じようなものを目にしているかもしれませんよ。

こんな時だからいいの?

緊急事態宣言が発出してから2週間以上。
学校休校要請が出てからもう2ヶ月近くが経過しました。

この状態の心理的負担を励まそうと、またはSTAY HOME、自宅でできる◯◯のような動画がたくさん流れています。

最近は星野源さんの「うちで踊ろう」が話題になりました。
またアスリートもたくさん自分のトレーニング動画などを流しています。
ちなみにボクは「熱男リレー」が好きです。

そんな中、治療家やトレーナーなどの動画もチラホラ出てきます。
休業中でヒマだからなのか、少しでも役に立ててほしいとの思いなのか「自宅でできるストレッチ」「自宅でできる体操」などの動画を目にします。

ボクはハッキリ思う。
それパクりじゃね?
自己満足なだけじゃない?
アップした後のこと考えてる?

 

パクりや自己満だと思う理由

あえてキツイ言い方をしますのでご勘弁を。
なぜパクりや自己満だと思うのかの理由を書きますね。

・なぜ今までやっていないのか
・それが本当に役に立つのか
・それはケガにつながらないのか
・それって他にも同じやり方ありますよね?

ボクも6.7前に「タオル体操の動画」Youtubeにアップしました。
5本ほどアップしていて、患者さんに体操のやり方を聞かれた時はこの動画を紹介します。

動画を作ったら喜んでくれる人いるかもね。患者さんに説明しやすくなるな。
そんな単純な理由でアップしましたが、これはこれでそれなりに好評でした。
自分でアップした動画なのにこれも、よくよく考えれば「自己満足」に過ぎません。

 

アップした後に気づいたことなんですが、この体操もひとつの立派な「コンテンツ」なんですよね。
そのコンテンツを無料で、しかも解説付きで出しています。

ボクはテーピングのDVDを8本リリースしていますが、それはもちろん有料です。
制作業者さんから、そして購入者から「有料コンテンツ」だと認識されたから続編がリリースされていきました。

なのに体操動画は無料でアップされています。
この体操を見た「ウチの患者さんではない方」の何人かから質問を受けたことがあるのです。
「この動きはどの部分に気をつければいいのですか?」
「この体操でどの部分に効果があるのですか?」
「この動きがやりにくいのですが教えてもらえませんか?」

ボクがこの時に思ったこと。
「自分の患者さんでも教えるのが手間なのに、なんで知らないアナタに教えなくちゃならないのよ」

心が、了見が狭くて本当に申し訳ないです。
ボクの技術は、知識は、経験は無料ではありません。
知らない人に答える義務はないのだけれど、無料で動画をアップしたのはこちらです。そりゃ無料で答えてくれると思っても致し方ないですよね。
今後、無料でアップする時はそれなりの「覚悟」を持つ必要があるのだな、と気付かされたのです。

またこれからも無料の動画を作成してアップすると思います。
その時は「基本的に質問には一切答えない」形をとろうと考えています。

だから。
無料で動画をアップするのは自己満、だと言い切れます。

 

パクリではないと思っていても

最後に特に同業者に伝えたいこと。それは
「無料といっても超えてはいけない一線がある」
ということです。

たくさんあるストレッチや体操の動画。
よくよく見れば同じようなものばかりです。

そりゃそうだ。
そんなに効果的な方法がいきなり思いついたり、パッとひらめくわけではないもの。

「こんなストレッチ、こんな体操はどうかな?」
と思いついた治療家やトレーナーさん。

そのやり方、きっとどこかで動画になってます。
よく調べて下さい。間違いなくあるはずですから。
見たこと、やったことのないもの、それがいきなりひらめくなんて99%ありません。
どこかで見たり、頭の片隅にあったものがたまたま「出てきた」だけです。

誤解を恐れずに言えば、そのほとんどは「パクリ」だってこと。
ボクのテーピングもパクられたことがあります。しかも気づいたのは自分ではなく周囲の仲間からの指摘でした。

「この動画、山田先生が言ってることとまったく一緒」
「この案内、山田先生が教えてることとまったく同じ」
この業界はビックリですがこんなことがしょっちゅう起きます。
施術技術は権利で保護できないと特許庁からも言われましたので諦めましたけどね。

だからせめて「リテラシー」は持ちましょうよ。
最近たまたま見た動画もボクのタオル体操と酷似していました。
なんだか笑っちゃいますよ。それで人のためにーーーなんて言うんだからさ。

今の時代、まったく新しいコンテンツを作り上げるのは難しいです。
ほとんどは「組み合わせる」ことでしか新しいものになりません。
それか「個人がコンテンツになる」ことしかないでしょうね。

だとしたら。
新しいストレッチ動画や体操動画は、そもそも
「治療家やトレーナーとしての圧倒的な経験とスキルがある」
これが前提にならないと「パクリ」「真似」だと言われ続けます。
もちろん「犯罪」ではありません。あくまでリテラシーの問題です。
せめて許可を得ずとも、相手にひと言申し伝えてもいいんじゃないかな。

やっぱり現場で結果を出す方がいい。
遠隔で指導なんてボクには向いてないな・・・。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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