気合いを入れれば入れるほど空回り。
そんな経験ってありませんか?
これは治療家だけではなくて誰にも当てはまるかもね。
「・・・したい」はその状況を作り出す。
イメージ・潜在意識・引き寄せ・・・。
このあたりを書籍で読んだことがある人は分かるかもしれません。
要するに「・・・したい」と思っていれば、そう望んでいれば「その状況」が目の前に現れる。ってことです。
タイトルのように「治したい」と考えていれば「治したいと考えている状況が目の前に現れる」わけです。
そうです。その「治したい」は「叶っている」状態です。
いくら気合い入れて「治したい!」って念じたところで治るわけない。
治るのは治療家の技量ではなく、相手(患者さん)次第なんですから。
これは患者さん側も同じことが言えます。
「治したい!」と考え続けている限り「治したいと考えている状況が目の前に現れる」状況になります。
そうです。その「治したい」は「叶っている」状態です。
だから「治らない」ことがしょっちゅう出てきます。
そうすると治療家の心はどんどん病んでいきます。
患者さんも「どうして治らない?」となり、治療院ジプシーになってしまうんです。
ボクなら3人続けて「治らない」なんて言われたらヘコみ過ぎて痩せ細ってしまいます。
言われてないからこんなにふくよかなんですけどね・・・。
ではどうすれば「治りやすく」なるのか?
ボクなりの答えを次に書いていきますね。
この先は治療家向けに書いていきますのでご了承を。
▲このドアを開けて帰っていく患者さんたち。
その状況を想像したことがありますか?
あるならどんなことを想像しましたか?
気合いは要らない。イメージしろ!
先に書いておきますけど、いくらいいイメージをしても、きちんとしたスキルがなければダメですからね。
想像だけで相手が治ってくれるほど甘くはないですからね。
自分で行動を起こししっかり現場経験を積むこと。
もう黙ってても患者さんが来院する時代ではないんです。
上記を踏まえた上で、
・今自分にできる施術に集中すること(今まで経験以上の力は出ません)
・相手が「良くなりました!」と言っている場面を想像すること(五感をフル活用してね)
・患者さんの症状にフォーカスせず「人を診る」こと(相手はモノではなく人ですよ)
治ったかどうかを決めるのは患者さんです。
どんなに過去最高の気合いと施術スキルを用いても、相手が「治ってない」と言ったら「治ってない」んです。
・「治したい」とその状況を招く治療家
・そして「治ってない」と言う患者さん
完璧といっていいほどにこれは「セット」になりますので。
とにかく上の赤字で書いた部分に意識を集中すること。
治療家の「マインドセット」と言っていいくらい重要なことです。
これだけで講習をしてもいいんじゃないか?っていうくらい重要ですよ。
試験があったら確実に出題されるくらい重要なところです。
「治したい」と思うと「治らなく」なるんだから。
本当に身体って不思議なもんです。
最後にちょっと補足をします。
「勉強について」です。
もちろん勉強が悪いわけではありません。
「治らない患者さんがいるから勉強する」って治療家はよく言います。
それはその通りです。ボクもそうやって勉強を重ねてきました。
このキャリアになって少し考え方が変わりました。
まず「マインド」が出来上がっていることこそが重要なんです。
ちょっと勉強した、セミナーに出た、講習を受けた。
そして患者さんの状態がよくなった。
その程度でいきなり実力が上がるわけではないんです。
ここを治療家は勘違いしすぎている。
講習を受講直後に患者さんを施術した時に相手が良くなるのは、
「施術スキルだけではなく、講師のマインドごと受け入れている時間帯だから」これが答えです。
だから時間が経過すると「あれ?この治療法じゃ治らないな~」となる。
そしてまた違う勉強会に参加し出したりするんです。
最新のスキル?最新の機械?最新の治療術?
それはけっこうなことですがマインドセットができていなければ、意味なし。
ちょっと最後は過激になっちゃいました。
でもこれがボクの自論です。
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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