最初から難しいことを狙う必要はない。
できないことを目指すよりできることを着実にやる。
それを継続していくことが信頼されるカギ。
難しい症状を治せる人がスゴイのか?
昨日書いた紹介のネタに絡んで考えていたことがあります。
それが「難しい症状の取り扱いについて」です。
改善させることが難しい症状のことね。
※いわゆる特定疾患や難治性疾患、難病のことではありません。
治療家が取り扱える中での治りにくい症状のことを書いています。
スゴイですよね。そんな難しい症状を改善できる治療家って。
素直にそう思いますし、ボクもできることならなりたいです。
でもね。
ホームページを検索するとそんな治療院ばかりですよ。
みんな「ウチはこんな症状を治せます!」ってことが書いてあります。
それを信じてその治療院に行ってみたけど。
結果、大したことしてくれない。全然変わってない。
そんなことを訴えて来院する患者さんがけっこういたりします。
治療業界は本当に似たようなホームページばかりです。
こうなると余計に「紹介の重要性」が理解できると思います。
困っている患者さんいても、どの治療院に行けばいいか分からないってことですから。
ちょっと言葉が足りないな。
ボクが考えている紹介の重要性とは。
「紹介する、紹介される、とは『困っている人を助ける行為』ってこと」なんですよ。
▲もう保険のことも書かなくてもいいくらいになってきたのかな。ウチがほとんど保険適用をしないのも定着してきましたからね。これも紹介者が多いおかげでもあります。
できることを着実にこなすこと。
難しい症状を改善させるのがダメだと言っているのではありません。
本当に改善させることができるゴッドハンド級の治療家はブログやホームページにどんどん書いてください。
※実はガチでゴッドハンド級の治療家はブログはおろか、ホームページすらも作ってない人が多いのが実情です(苦笑)
実際にはゴッドハンドなんてそんなにいないでしょ。本当のところはね。
たまたま改善しちゃったことを大げさに書いてるだけでさ。
ボクにとってはそれほど難しくない症状のケースもあります。
でも来院する患者さんにとっては「難しい症状」であったりします。
だからこそ自分ができることを着実にこなすこと。
これが信頼を得るカギだし、紹介をしてもらうカギなんです。
何も難しいことをやれ、難しい症状を取れ、というわけではありません。
その患者さんに対してきちんと向き合うことが大切なだけです。
もしそれで症状が改善されれば、その後に紹介につながる場合もあるでしょう。
でもそれはできることをきちんとやったからに過ぎません。
もし症状が改善されなかったとしても。
きちんと向き合い真摯に対応した場合は不思議なことが起こることもあります。
それは「あの先生はとても丁寧に対応してくれて説明もしっかりしてくれた。もし何かあったらあの先生のところに行ってみるといいよ」そんな不思議な紹介が起こったりします。
これはボクが実際に何度も経験していることです。
「症状が改善できたわけでもない」し、場合によってはボクじゃ難しいと判断した時は「紹介状を書いて転院」させたりしているのにもかかわらず、です。
ボクとしては結果を残してあげられなかった患者さんから紹介されるんです。
ですがこれも困っていた人を助けたことになっているんです。
その患者さんにとっては「助けてもらった」と感じているってことですからね。
難しい症状を改善することは素晴らしいことです。
できることならボクもそうしたいし、そうしてあげたい。
治療家だもの。
できないなら今の実力に応じて、その時にできることを真摯にやる。
それが信頼につながることも忘れてはならないことです。
施術のスキルを上げることは大切です。
それ以上に患者さんを人として診ること、真摯に向き合うこと。
ボクはこっちの方がもっと大切だと感じています。
紹介って奥が深い。
結果だけで判断されて紹介されることもあれば、前述したように全く不思議な理由で起きたりもします。
どんなケースでも紹介は関係性があるもの。
しっかりと真摯に向き合わなくっちゃね。
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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