顎関節の症状や歯の痛みは「その部分」だけに問題があるわけではない。
身体のバランスからも起きることがある。
顎も歯も身体も全てを考えてみよう。
原因は顎や歯にはないのか?
顎関節症を治療する時、顎関節の動きを診ることはもちろんですが、結局のところは身体のバランスをよくチェックしないと、何が原因なのかは判断がつきません。
前回、前々回のブログでも触れた通り、主に考えるべきは顎関節に関連する骨格や筋肉、そして歯や噛み合わせになります。
当然ながら顎を含む「頭部・顔面部」は身体の一番上にあります。
もし首から下のどこかにバランスの崩れなどの不調があったとしたら、いくら顎関節や噛み合わせなどを調整してもなかなか改善にはつながりません。
顎関節症であったとしても、身体のバランスを整えるだけで症状が改善することもあります。
顎や歯を治療しなくても良くなってしまうんです。
顎関節症になる原因はいくつも挙げられるんですよね。
だから余計に厄介な症状でもあるし、原因にたどり着かないことには改善は難しくなります。
原因のひとつに「歯の噛みしめ」があります。
寝ている間に噛みしめてしまうとか、気がつくと奥歯を噛みしめているとか。
なぜ噛みしめは起こってしまうのでしょうか?
▲頭蓋骨も顎関節もかなり奥が深い。ここだけでどんだけ記事が書けることか。
噛みしめは歯だけの問題じゃない。
もちろん噛みしめるのは「歯」なのですが、歯の問題というよりは「ストレス」や「自律神経の乱れ」など、精神的・心理的・神経的な部分が作用し、それが結果的に「歯の噛みしめ」につながっているんです。
単純に顎関節が悪い、噛み合わせが悪い、噛みしめている、それは問診をして動きのチェックをすれば分かります。
そこが分かっても「どうしてその状態になってしまったのか?」にたどり着かないと根本的な解決にはつながりにくいんです。
もしかしたら身体的な部分での問題で顎関節症になっているわけではなく、心の部分の問題で症状を起こしているならそこに患者さん本人が気づかない限り解決にはつながりません。
だから顎関節症で悩まされている人は。
もしかしたら「心の部分」で何かあるのかもしれません。
ストレスや自律神経の乱れになるようなことがあるのかもしれません。
自分で自分をよく観察してみて下さい。
症状自体は噛み合わせを調整したり、身体のバランスを整えたり、顎関節の調整をしていけば改善します。
もしボクに任せてもらえるならば、そこは間違いありません。
しかし原因にたどり着かないと、また症状に悩まされることになるでしょう。
ボクはあまり根掘り葉掘りは聞きません。人には言いたくないこともあるしね。
でももし自分で何かしら気づくことができたら、それだけでも顎関節症が楽になることはあります。
あ。補足しておきたいことが。
歯が痛くて歯医者に行くのは当たり前ですよね。
ですが、痛くなる原因が「歯ではない」こともあるんです。
身体のバランスが悪い
↓
顎の動きが悪くなる
↓
噛み合わせが悪くなる
↓
歯や歯茎で炎症を起こす
↓
歯が痛くなる
つまり「身体のバランスが悪いことで、歯の痛みを引き起こしていることがある」ということ。このことも頭に入れておくことをお忘れなく。
またまた繰り返しになりますが、信頼できる歯医者さんや整骨院などにかかって下さいね。
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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