負けるより勝った方がいい。
スポーツをやるならガチでやりたい。
それは時期によって異なるのかもしれない。
勝ち負けについての考え方。
ワールドカップ、盛り上がってます。
昨日のフランス対アルゼンチン戦は激しかった。
素人目線で見ててもエムバペ選手のスピードはハンパなかったです。
日本代表は次戦で強豪国ベルギーと対戦。
今できるベストを尽くしてほしいですね。
もちろんできれば勝ってほしいですしね。
最近見たブログ記事でこんな内容がありました。
「子供の頃は勝負よりサッカーを好きになってもらうことが大切」
「大人が勝ち負けにこだわるよりも試合でプレーする機会をみんなに与えることが必要」
そんな記事を目にしました。
よくよく内容を読めば納得できます。
確かに試合でプレーする機会があれば、練習するモチベーションにもつながります。
もっと上手くなりたい、もっと次の機会では活躍できるようになりたい、そう思うことはあるでしょう。
そこにワールドカップ日本代表のポーランド戦が重なりました。
明らかな決勝トーナメント進出にこだわった試合内容です。
ボクはスポーツに関しては勝ちにこだわるタイプだし、あの時の作戦は理解しています。
しかしアレを見た子供たちはどう思うのだろう?と素朴な疑問を感じました。
大人と子供で勝ち負けに対しての考え方は違っていいのかな?って。
勝ちたいから、次に進みたいから、ゆえの作戦。
ボクは「やるなら勝ちたい」からその作戦は理解できます。
もちろんルール上許される範囲でのことですけどね。
▲勝ちたい。勝たせたい。監督もコーチも選手も親御さんも、そしてサポートしている周囲もみんなそう思っています。勝負の世界はそんなもんです。学生スポーツでも、教育の一環だとしても勝った方がいい。もちろんルール上許される範囲、マナーやモラルも考えた上でね。
子供たちの目にはどう映るのだろう?
例えば。
格闘技の試合では「倒しにいく」ケースがあります。
圧倒的に有利に試合を進めている場合、もう積極的に殴り合わなくても勝てると分かりきっている場合でも、あえて「倒しにいく」んです。
そんな選手はお客さんの心を鷲掴みにします。
ボクがセコンドに付いていたら「倒しにいかせない」ですけどね。
そのままでも勝てるんだし、負けるリスク、ケガを負うリスクも背負いますから。
そこで前述の子供たちの試合の話。
子供たちだって勝ちたいはずです。やるなら勝ちたいはず。
「子供の頃は勝負よりサッカーを好きになってもらうことが大切」
「大人が勝ち負けにこだわるよりも試合でプレーする機会をみんなに与えることが必要」
もし練習を同じようにやっているからといって、明らかに力量が劣る子供を試合に出すのはどうなんだろう?
その後、試合に出た子供はもっと練習に励み、上手になるかもしれない。
だけどその時に試合で「勝てなかったら」一生懸命やってきた実力のある子供たちの気持ちはどうなるんだろう?
今回の日本代表の試合を見たら「やっぱり勝ちたい」って思います。
誰も負けることを望んでなんていない。それは子供たちだって同じことです。
松井選手の5打席連続敬遠を思い出しました。
あの時ボクは教習所のテレビでそれを観ていたのを鮮明に覚えています。
勝ちにいくなら、あの作戦でよかったのでしょう。
松井と勝負したら打たれる。だからこその敬遠策ですから。
ルール上許されていることですし。
もし敬遠せずに勝負をしたとして、誰が監督や投手を責めますか?
なんで勝負したんだ。敬遠しておけばよかったんじゃないの?
そんなことを言う人ってそう多くないと思うんです。
でも。勝ちたい。
監督だって勝たせたい。選手だってたった一度の夏の甲子園です。
勝ちたいに決まってます。そして本意として敬遠を望んでいるわけではないんです。
それでも勝ちたい。やっぱりやるからには勝ちたい。
どっちがいいのかなんて正解はないんでしょうね。
勝つか負けるかは、天と地ほどの差です。
そんな格闘技の世界で15年以上サポートしているから分かります。
反面、子供の成長は勝ち負けだけではないのも分かります。
結果だけでは判断できない部分も当然ながらありますからね。
だからこそ「勝ち負けとは関係ないスポーツの楽しさ」も大人が伝えていくことが必要なんじゃないかな。
結果だけに終始し続けていたら、スポーツの楽しさや素晴らしさは伝わりませんから。
勝ち負けがあり、できるできないが分かる。
これもスポーツが教えてくれることだと認識しています。
頑張っても努力しても、全員がプロになれるわけではありません。
試合に出られなくてその競技を嫌いになってしまうのだとしたら。
遅かれ早かれ、いずれその競技を嫌いになるのでは?とも思います。
これって東京五輪を控えた日本では大切なことだと思うんです。
全員が活躍できるわけではないからこそ、勝ち負けを超えた部分での楽しさを見出す。
スポーツが文化として根づくチャンスをサッカー日本代表選手が与えてくれたのかもしれません。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
最新記事 by 山田 敬一 (全て見る)
- 銅メダルはおめでとうなのか、そうではないのか? - 2024年9月30日
- 脳を働かせるためには勉強だけじゃなくアウトプットしよう - 2024年9月2日
- ストレッチはいつやるのがいいのか? - 2024年6月12日