手術後に痛みが取れない時の処置の方法とは?

負傷した場所そのものの痛みなのか?
手術痕の傷痕(きずあと)が痛むのか?
リハビリも含めてそれが大事です。

傷痕(きずあと)をあなどるな!

骨折や脱臼、靭帯断裂などの大ケガを負った時、手術をすることがあります。

負傷した場所をギプスなどで固定しても治らないと判断され、手術の適応となるわけです。
つまり「手術をした方がしっかり治る」と判断されたことになります。

それなのに手術後になかなか痛みが取れない、もしくは動かすことが困難になる場合があります。
実際にそんな患者さんがボクのところに訪れるケースはかなり多くあります。

医師や理学療法士の指示通りにリハビリをしているかどうかも重要なことです。
適切なリハビリを含めて「手術した」ってことですからね。(ココ大事!)医療の現場では骨がくっついたら放ったらかしにされているケースも多いのも事実ですが・・・。

手術後の患者さんの施術に関して、ボクが治療現場で一番大切にしていることは皮膚の状態です。
もし手術自体がうまくいっていて、骨や関節、靭帯や腱などは問題がなくなっていたとしても、皮膚の状態が悪ければ痛みは残りますし、動きにも支障が出ることは経験上明らかです。

自分自身も手術経験者(大動脈解離&大動脈弁閉鎖不全)ですから、皮膚の状態がどれほど人体に影響を及ぼすかは体験的に理解しています。
ボクの手術痕も少しの癒着とケロイドが残っています。ここが冬になると痛むんですよねー。

手術痕をキレイにしよう!

できれば抜糸直後から皮膚の手入れをすることをオススメします。

骨や関節、靭帯や腱などは問題がなくなっていたとしても、皮膚の状態が悪ければ痛みは残りますし、動きにも支障が出ることは経験上明らかです。

前述した通り骨や関節、靭帯や腱などは問題がなくなっていたとしても、皮膚の状態が悪ければ痛みは残りますし、動きにも支障が出ます。

このほとんどは皮膚が癒着を起こしている状態です。
傷痕の部分と皮膚の下層がくっついてしまい、皮膚がキレイに動かなくなっているってことです。

人間の皮膚は全身タイツみたいなものです。
もし全身タイツの一部が裂けてしまい縫い合わせたら?
その部分だけ引き攣れてしまうのは何となく想像がつくと思います。

人間の皮膚も同様に考えられるんです。

つまり手術をした後「その手術痕が癒着を起こせばばその部分が引き攣れて、身体に影響を及ぼす」ってことです。

症状によっては手術は避けられない場合もあります。
だからせめて皮膚の状態を元に近い状態にすることが大切になります。
それだけでも手術後の痛みを引き起こさないようになるんですね。

自分の仕事では骨や靭帯、腱などに関連する手術後の痛みが多いですが、これは内科的な疾患の手術でも同じことです。

例えばお腹に手術痕があって癒着を起こしていれば、身体を後ろに反った時にお腹の皮膚が引き攣れます。
お腹の皮膚が伸びにくくなっているからです。これだけで十分に腰痛の原因になります。

基本的な傷跡に対する処置法

傷跡はテーピングで処置していきます。
テープの伸縮が皮膚の伸び縮みの助けをしてくれるんです。

方法は以下のとおりです。
※あくまで処置の一例です

①傷跡がこの程度あるとします。

②その傷跡より長めにテープを切り出します。
(もちろん角はカットしておいてくださいね)

③傷跡の上にテープを貼ります。
(テープはほとんど引っ張りません)

④完成です。これを繰り返し貼っていくようにします。

赤い線が傷痕の部分になります。
分かりやすいようにテープに線を書きました。

必ず抜糸した後に貼るようにして下さい。
また手術後の皮膚はとてもデリケートですので、かぶれには細心の注意を払って下さい。
やまだ整骨院では傷跡の処置には一番粘着の弱いテープを使用しています。
ドラッグストア等で買ったものでは粘着が強いかもしれませんので、もしテーピングをする場合はお気をつけ下さい。

まとめ

皮膚の動きを改善するには「皮膚表面のトリートメント」が大切です。
ただこれは誰にでもできることではありません。
やり方によっては力をかけずぎて、痛みを余計に引き起こす可能性もあります。

テーピングはそれをテープが勝手にやってくれます。
なかなか理解してもらえないですけどね〜。

やまだ整骨院には手術後の傷跡がケロイド状になっている患者さんが来院しています。
その傷跡をテーピングで処置すると、症状が劇的に改善していきます。
部位は股関節・膝・足首。3か所の手術痕です。

まともに動かせなくて、杖をついても歩けなかったのが、テーピングの処置だけで歩けるようになりました。
これは処置した自分が驚きましたけどね。

手術後の傷跡、キレイにしましょうね。
それだけでも痛みは軽減しますから。

ちなみに。
ボクが皮膚のトリートメントで使っているテーピングはコレです。
テーピングラボ 左をクリックして下さいね。
一個から買えますので。もちろんやまだ整骨院でも販売してますよ~。

 

やまだ整骨院 院長
テーピングマスター 山田敬一

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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