暑い夏がやってきてもどうもワクワクしない。
それは余計な話題のせいなんだと思う。
夏の甲子園が始まれば収まるのかしら。
スポーツは誰のためにあるのか?
夏の甲子園、49の代表校が出揃い、甲子園練習も始まっている。
我が帝京高校は準々決勝で日大豊山高校に敗退。
梅雨明け前にボクの夏は終わってしまった。
甲子園に行くためにスケジュールを組んでいたけども。
それはボクの勝手であってどうでもいいこと。
ここ最近、ネットでもテレビでも話題になっているのは大船渡高校の佐々木朗希選手。
決勝戦で登板しなかったこと、させなかったことに対して、大騒ぎと言っていいほどの話題になっている。
国保監督が佐々木投手を投げさせなかったことに対し学校にまでクレームをつける人がいたり。
テレビで張本さんが「投げさせるべき」だと力説し、ネット上で大バッシングを浴びたり。
バッシングしたのはダルビッシュ選手のような有名人から、一般のSNSユーザーまでさまざまな人が大バッシング。
ボクの意見としては、監督や選手本人、チームメイトで決めたことならどっちでもいい。
チーム内のことは外野がやいやい言うことではない。
特にアマチュアスポーツはね。ボクはそう思っている。
実際に帝京高校野球部や青山学院大学女子バレー部に関わっているからなおさらそう思う。
今回の騒動でたくさんの記事を目にしたし、twitterもネットニュースも検索してさんざん読んだけど疑問に思うことがある。
それは、佐々木投手が準決勝で投げた直後に誰も「決勝戦では投げない方がいい」なんてことは言っても書いてもいない、ってこと。
もしどこかにそのような記事や投稿があったら申し訳ない。ボクの確認不足なので素直に謝りたい。
ボクはスポーツとは「やっている本人のため」にあると考えている。
もし本人のためにあるのだとすれば今回の騒動は「佐々木投手のため」になっているのだろうか?
少なくとも今回の騒動は佐々木投手のためにはなっていない。
佐々木投手の身体のために決勝戦は投げない方がいい。
のだとすれば、国保監督があの難しい判断をする前にも、誰かしら何か言っていても書いていてもいいのでは?
▲帝京高校の敗戦でボクの夏は終わりました。梅雨明け前に終わってしまうなんてね。来年こそは甲子園に行きたいね。
日本全国総評論家?
正直なところ日本国民がみんな評論家になっていることにビビった。
よくもまあ匿名でここまで書けるよな、と。
特に張本さんに対する論調は厳しいし、なぜかダルビッシュ選手の支持が多いことにも驚きを隠せません。
どちらの意見も「私的な意見」であって、正しくも間違ってもいないのでは?
ただ単純に起こった出来事に対して「意見」しているに過ぎない。
評論するのは有識者や現場の意見「だけ」で十分なのでは?
もちろんいろいろと言いたいことはあるのだろう。
マスコミやSNS上で騒ぎになることによって、当事者である「佐々木投手」本人に迷惑になっていると考えられる。
スポーツはやっている本人のためにある。
そう考えるとしたら、その本人をどうサポートするか。
周囲の人間が考えることはこの一点に尽きるのではないか?
佐々木投手は本当に「納得」していたのだろうか。
そして今後成長していく過程で今回の出来事は引きずらずにいられるのだろうか。
彼のような逸材を目にした時、我々オトナはいろいろ言いたがる。
それはボクも同じで、テレビでスポーツを観ていれば必ず何やかんや言っている。
自分が言いたいだけで相手のことなんて何も考えてはいない。
スポーツはやっている本人のためにある。
そう考えれば高校野球においての投球制限や回数制限も納得できる。
ただしケガや故障をしないために、というよりは「ベストパフォーマンス」を出しやすくするために、あるべきだと思う。
選手は「自分の持っている力を出しきれないこと」が一番悔いが残るはず。
高校野球を最後に「ガチの野球生活」にピリオドを打つ選手は多い。
選手の将来的なことも大切だが、高校で野球は最後の選手だっている。
もっといえば、小学生も中学生も「今、現在進行形」で全国大会は行われている。インターハイも宮崎県で行われている。
選手のことを考えればこの暑さの中でやらなくてもいいんじゃないの?と思ってしまう。
日程のこと含めスポーツが「アスリートファースト」なのだとしたらもっと運営側が考えるべきことは多い。
そして「選手本人の気持ち」にもっと寄り添ってほしい。
選手それぞれに目指している場所は違うし将来の目標も違う。
一度失った自信や、出場できなかった悔しさは残るもの。
それを払拭する時に「周囲のサポート」が必要になる。その時に手を差し伸べられるように。
スポーツにかかわる人間のひとりとして、評論家になるのではなく、選手本人の心と身体のパフォーマンスが最大に発揮できるようにサポートをしていこう、そうあらためて誓う出来事だった。
佐々木選手、これからも頑張ってくださいね!
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
最新記事 by 山田 敬一 (全て見る)
- 銅メダルはおめでとうなのか、そうではないのか? - 2024年9月30日
- 脳を働かせるためには勉強だけじゃなくアウトプットしよう - 2024年9月2日
- ストレッチはいつやるのがいいのか? - 2024年6月12日