東京都文京区本駒込・この地で開業して12年目。
やまだ整骨院院長・柔道整復師の山田敬一(@kei883)です。
現在は完全予約制で実費施術(保険取扱なし)をしています。
整骨院での施術は医療費控除の対象です
ある日、患者さんに言われました。
「整骨院の領収書(レシート)って医療費控除に使えるの知らなかった!」
そう言われました。
整骨院は医療機関です。
つまり患者さんは、治療として身体を施術をしてもらい、料金を支払います。
その領収書(レシート)は医療費控除に使えるんです。
ボクとっては当たり前だと思っていたのですが、一般的にはそうではありませんでした。
ウチに来ている多くの患者さんは知っているのですが、それでもまだ伝わっていなかったようです。本当に申し訳なく思っています。
院内の待ち合いにはこんな感じで掲示しています。
それでもなかなか浸透するには時間がかかりますね。
▲そういえばウチでは待合室の椅子にはほとんど座らないです。完全予約制だからあまり待たせることもありませんしね。
どの領収書でも医療費控除の対象になるわけではない
基本的に整骨院・接骨院、鍼灸院など「施術が治療目的の場合の領収書」は医療費控除の対象となります。
これらの院の施術者は国家資格取得者で医療従事者でもあるからです。
国家資格取得者は、柔道整復師、鍼灸師、あんま・マッサージ師です。
整体師やカイロプラクター、エステティシャンは国家資格取得者ではありません。
だから整体やリラクゼーションサロン、エステサロンなどでの施術にかかる領収書は医療費控除の対象とはなりません。
これは施術技術の良し悪しなどによる線引きではありません。
あくまで医療費控除の対象になるかならないかの話です。
これは国税庁の見解でも明確に示されています。
リンクしておきますので確認してください。
このリンク先の中には整体やカイロについては触れられてはいません。
つまり「医療費控除の対象外だから触れられていない」ということです。
要するに「整骨院や鍼灸院の施術は治療目的である、整体やカイロの施術は治療目的ではない(治療目的以外である)」基本的にはそう考えられているということになります。
治療目的以外というのは「健康増進や予防など、身体にさしたる不具合はないけど、施術することでより良い状態にすること」になります。もちろん美容的な施術も対象外です。
今流行りの美容鍼灸などはどうなるのでしょうかね。ボクは鍼灸師ではないので詳しくは分かりません。
この分別方法には異論反論あると思いますがあくまで医療費控除に関してのルールです。
ルールで決められているので仕方ありません。
医療費控除はあなどれない
継続して施術を受けていくならば、医療費控除が受けられるかどうかは大切だと思っています。
自分だけならあまり関係ないかもしれませんが、家族で通院するとなったら金額的にかなり違いが出てきます。
また一年間通して歯医者にも通院するでしょうし、風邪などで病院にもかかることがあるでしょう。
もし入院・手術などをすることになったり、大ケガをしたりすればかなりの出費になります。
その中で整骨院などでの施術も医療費控除の対象になると知っていれば、年末調整や確定申告時に多少のプラスになります。実費施術を受けていればなおさらです。
整骨院・接骨院、鍼灸院、マッサージ院では医療費控除が受けられる。
それ以外は医療費控除は受けられない。
カンタンに言ってしまえばそういうことです。
繰り返しになりますが補足しておきます。
医療費控除が受けられるからと言って整骨院・接骨院や鍼灸院、マッサージ院の施術力が高いというわけではありません。ただ単純に国家資格取得者というだけです。
そして整体師やカイロプラクターがダメなわけでもありません。素晴らしい技術の持ち主もいるのはもちろん知っています。
今回お伝えしたいのは「どこの院が、どの施術が、医療費控除の対象になるのか?」のみです。
ちょうど年末になりますのでそろそろレシートの整理をしてみてはいかがでしょうか?
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
最新記事 by 山田 敬一 (全て見る)
- 銅メダルはおめでとうなのか、そうではないのか? - 2024年9月30日
- 脳を働かせるためには勉強だけじゃなくアウトプットしよう - 2024年9月2日
- ストレッチはいつやるのがいいのか? - 2024年6月12日