こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
自費治療・完全予約制で施術をしています。
最近は不思議とアスリートの来院が続いています。
回数券を買わされる?
ここ最近、治療業界で話題?になっているのが「サブスクリプション」の導入。
一定額を支払えば来院回数に制限なく施術をします、そんな感じです。
時代の流れでもありますから取り入れられるのならいいでしょうね。
予防中心の施術を取り入れる、そんな動きも少なからず出てきています。
個人的には予防はなかなか定着しにくいと考えていますけどね。
このあたりの取り組みで治療業界だと一番分かりやすいのが回数券です。
サブスクリプションとは少し違いますがニュアンスとしては近いです。
某マーケティングセミナーでは「どうやって患者さんに回数券を販売するのか?」のトークスクリプトを説く内容の講習があるそうです。しかも初診時にガッツリと回数券販売を斡旋するらしい。
聞くところによると明らかに売りつけに近いような感じなんですね。こんなの最悪の手法だと言わざるを得ません。
それが患者さんからのクレームにもつながっているとのこと。そりゃ初診時にいきなり売りつけられるんですもの。断れない雰囲気に持っていかれたら気の弱い人なら支払ってしまうかもしれません。
今ではクレジットカードが使える院も増えていますから、手持ちの現金がなくても買えてしまうためなおさらなのでしょう。クレームが入るのも納得です。
やまだ整骨院でも回数券はあります。しかしボクから勧めることは一切しません。
ホンの少しでも「売りつけられた」と患者さんから思われたら心外ですからね。
逆に「回数券があるなら早く教えてくれればよかったのに!」と言われることは多いです。この仕事を25年もやっていますが患者さんの気持ちはなかなか読み取れません(苦笑)
この機会にいろいろと調べてみました。
「10回で猫背が矯正できる回数券」や「骨盤矯正24回コース」こんなのが実際に存在します。
この発想がとてつもなく陳腐であり、患者さんをバカにしているとしか言いようがない。
それをセミナーで受けたマニュアル通り、あるいは院内のマニュアル通りに、トークスクリプト通りに患者さんに「売りつける」わけです。
ただし回数券販売ではなく「次回予約を勧める」のは当然とも言えます。一回の施術ですべて完結することはまずありませんから、むしろ「次回はいつ来るのがいいのか?」は教えてもらえた方が患者さんにとってはありがたいのではないでしょうか。
次回の予定が合わない、あるいは予定が分からないなら後々予約を入れればいいだけです。
▲やまだ整骨院では回数券に関して受付に掲示してあります。ボクから無理に売りつけることはしません、と明言しています。
もし回数券を勧められたら?
ハッキリ言います。
初診時に回数券を勧められたら「キッパリ断ること」です。もしそれで院の対応や態度が変わるようなら二度とその整骨院や整体院には行かなくてもいい、そう言い切ります。
初診時に回数券を勧めてくるのにはあまり知られていない理由があります。
それは「施術直後だと身体がある程度は良くなっているから」です。だからこのタイミングで勧めてきます。
初診後に身体が変わるのは当たり前なんです。
ただしこれは「腕が良いから」だけではありません。
人の身体は外側から何らかの手を加えれば状態が変わります。
揉んでも叩いても、バキバキしてもストレッチしても、何でも「外側から手を加えれば」状態が、有り様が変わります。言い換えれば「初診直後に良くなったと思うのは当然」なのです。
無理に力を加えるような施術や、明らかに間違った処置なら悪くなることもあります。その時は残念ながら「ダメなところに当たった」と他院を探して下さい。
その初診直後の良くなったタイミングで「回数券販売」の話です。継続して通院するつもりだし「買ってもいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん心の底から納得した上で買うのであれば何の問題もありません。そのまま継続して施術を受けて改善を目指して下さい。
特に「初診時だけ料金が安い」のは要注意です。その後に回数券を販売するのが常套手段ですから。
これは同業者として感覚的に分かります。最初だけ安くして来院してもらいその後に回数券などで回収すればいい。そんなことが言われているのでしょうね。
同業者に怒られるかもしれませんが「初診料が今なら限定3名で1万円が1980円」とかやってるところには行かないほうが懸命です。マジでそう思っています。お医者さんは初診料金割引なんてしないでしょ。
少しでも疑問が残る場合。納得できていない時。
断って大丈夫です。というかキッパリと断りましょう。
もしそんなことで対応や態度を変えるような院なら二度と行かなくていいんです。
今はたくさん整骨院も整体院もあります。
ある意味では選び放題です。わざわざ一つの院にとらわれることはありません。
最初から回数券を勧められたら「分かりました〜。家族に相談してからにしま〜す」とか何とか言って帰ってきましょう。そして二度と行かなければいいのです。
繰り返しになりますがもう一度書いておきます。
「最初から回数券を勧めてきたらキッパリ断る」そして「そんな院には行かなくてよい」のです。
どんな時に回数券を買えばいい?
初診でかかってみて施術にも対応にも納得できた。
2.3回目と通院して改善傾向にあるし、そのまま継続して通院しようと思っている。
そして次に書くのが大切な部分です。
「誰かに紹介してもいいかな」と思える。
ここまできたらもし回数券を取り扱っているなら買ってしまいましょう。
誰かを紹介するって整骨院側からしたらとてもありがたいことです。
そして紹介する側も「この先生なら腕も安心だし紹介できる」と思っているから紹介するんですよね。
それならば回数券を買っても損をすることはないと考えられます。
そしてもう一つ。
「返金制度があること」これも買ってもいい対象に挙げられます。
整骨院や整体院の回数券に関しては基本的にクーリングオフが適応されないようです。
これはボクも調べてみて分かったことなのですが、特定商取引の対象ではないので適応外らしいです。
こちらのリンクをご覧下さい「東京暮らしWEB」
ボクは返金制度ありにしています。
過去一度だけですが返金したことがあります。それは「転勤してしまうから」が理由でした。
遠くに転勤したら通院できないですから。返金して当然だと考えています。その他の理由でもボクは返金します。来院分の金額はもちろんいただきますよ。
ただし回数券の使用期限は一年以内にしています。継続して通院していただき身体を改善するのが目的で回数券を販売していますので予め了承の上で買っていただいています。
▲やまだ整骨院の回数券は「メンテナンスカード」と記しています。患者さんにお渡ししていますが失くしたら困る、と置いていく方も多いのがちょっと面白くもあります。
整骨院運営側からすれば回数券に関しては賛否両論あるでしょう。
賛成側は先に売上が成り立ちますし、継続して通院してもらえるから賛成となります。
否定側はそんなのは治療とはいえない、そんなことで売上を作るのは邪道だと否定するかもしれません。
今回のまとめ
ボクは回数券を利用することが患者さんのプラスになるのであればOKだと考えています。
無理矢理売るのではなく「回数券あります」とだけ書いておけばいいし、患者さんから「回数券はないの?」聞かれたら「ありますよ」と答えて販売すればいいのでは?と思っています。
今回は患者さん向けに書いていきました。
理由は「きちんと運営している整骨院や整体院に通院してほしい」と考えているからです。
ボク自身も常日頃からきちんと運営しているつもりです。ボク以外にもきちんと運営している治療家はたくさんいます。しかし残念ながらそうではない院も多く出てきているのが治療業界の実態でもあります。
この記事は通院する際、整骨院選びの参考になります。
自身もあらためて患者さんの施術に対して襟を正して取り組みます。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
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サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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