こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
文京区本駒込、近隣の学校も今はとても静かです。
この地で開業して約12年ですがこんなに静かなのは初めて。早く子供たちの声が聞きたいですね。
センバツ高校野球中止
新型コロナウィルスが猛威をふるっていま
各スポーツにも多大な影響を及ぼしているのはご承知でしょう。
その中で3月11日センバツ高
3月4日には無観客試合での開催が検討
普段から高校野球部に関わ
今年であれば、3月8日日曜日から高校野球の練習試合は解禁になる予定でした。し
しかしセンバツ高校野球開催においては、選手監督コーチ並びにスタッフまた大会関
そういったような状況
(あくまで正しいor間違いではありません。良かったのかor悪かったのか、を私見で書いています)
▲普段からこれだけ頑張っている彼ら(写真は2月中旬)。このタイミングでセンバツ中止はキツすぎるよね。今回は秋大会準優勝のため補欠だったので影響は最小限でした。
感情と理論理屈
主催の高野連や毎日新聞社も最後の最後まで悩んだのは容易に想像できます。
できれば無観客試合でも大会開催にこぎつけたい、その思いは強くあったことと思います。
あくまで個人的な感想ですがボクは最後の最
時に理論理屈ではない何かに突き動かされます。そんな時ある
これは甲子園だからと言うことではなく、3月11日時点で屋外でプ
同じ競技、しかも完全に屋外なのに中止の判断は疑問を感じざるを得ませんでした。
最終的には10日の安倍さんの自粛要請が引き金にはなったのでしょうが、中止の理由が、
<1>出場選手の健康、安全が最優先
<2>国内の感染状況
<3>出場校の状況
だとするならば、3月4日の時点でも同じような状況下でした。理論理屈で考えるならもうすでに4日の時点で中止の判断ができたはずなのです。リンクはこちら
それを無観客試合で開催との形で11日にまで決定を先送りにするならば、それ以上の理論理屈が出てこない限り中止の判断はできないです。
中止にしたのは選手の安全面のためというより、周囲との軋轢やバランス、ボクはそう感じざるを得ませんでした。
実際に高野連や毎日新聞社の言葉として印象的だったのは「選手たちに甲子園でプレーさせてあげたかった」というフレーズです。
この言葉、どこ目線で話しているのでしょうか?
百歩譲って言葉を変えたとしても「選手の甲子園でプレーする姿が見たかった」でしょう?
「オレたちが君たちをプレーさせてあげているんだ」というような感覚が透けて見えます。
選手の目線に立っていないからこんな発言が出るのです。もし選手目線に立てているのなら言葉使いに表れます。立てていないからあの言葉使いに本性が現れるのです。
君たちのために最後の最後まで考え抜いた、こんなことを言われても中止は中止です。泣きたいのは選手たちですし、応援している方々や、周囲の経営に関わる方ですよね。
経済効果がセンバツで230億円、夏の選手権で350億円ですから。マジで泣きたいはずです。
リンク先はこちら
高校野球は特別なのか
よく出てくるフレーズが、
「高校野球だけ特別視している」
「他の高校競技は自粛しているのに」
「他の競技とは待遇が違う」
こんな言葉です。
あえてハッキリ言ってしまえば「高校野球は特別」です。
これは良い・悪い、正しい・間違い、賛成・反対、ではなく「事実」なのです。
ボクが住んでいる埼玉県でも夏の甲子園地方予選でもメイン会場の県営大宮球場で組まれている試合は、テレビ埼玉で一回戦から生中継されています。甲子園大会だってNHKで一回戦から決勝戦まですべて生放送で中継されますよね。
こんな競技は高校野球しかありません。しかも入場料しかり応援グッズなど他の競技と比較すれば破格の売上になります。ましてや高校野球関連だけで一冊の雑誌になるのですから。野球、ではなく高校野球ですよ。ちなみにボクは報知高校野球の愛読者です。高校野球CHARGE東京版の愛読者でもあります。
話を戻すと「他の競技は・・・」と言葉の後に「高校野球は特別扱いされている」と続きますが、実際に高校野球は特別なのです。
もうひとつ付け加えると、高校野球が特別になったのは単純に「大人の事情」です。
選手一人ひとりにはまったく関係のない話です。彼らは純粋に甲子園に憧れ高校で一生懸命プレーしているだけです。
大人が「儲かるから」やっています。
アマチュアスポーツなのにセンバツなら高野連と毎日新聞社、夏の選手権なら高野連と朝日新聞社が共催しています。ちなみに高野連は高体連には所属していません。相撲協会がスポーツ協会に所属していないのとなんだか似ている気がするのは気のせいでしょうか。
だがら「高校野球が特別」なのはその通りなのです。
現場の声を知る(指導者の声)
この記事は12日に書いていました。しかし14日に高校野球の指導者とお話ができることになったため、急遽下記の文章も付け加えることにしました。
※指導者の名前は伏せさせていただきます(Kさんとしておきます)。なお東京都の高校指導者ではないことと、センバツ出場予定校でもありません。
山田「どうですか?センバツが中止になりましたけど」
Kさん「残念ですけど仕方ないですよね。自分は4日の時点で中止の発表があっても良かったと思います」
山「4日の時点で中止の発表?それはどうしてですか?」
K「安倍さんの自粛要請があったのが2月27日でしたよね?それでウチの高校も29日から3月15日まで練習自粛で自主トレにしています。出場校は当然練習をしたいはずです。その中で公立高校は練習を自粛する方向になりました。でも私立高校は練習継続している高校もあるんです。センバツだけを考えてもこれってまったく公平じゃないでしょ」
山「なるほど。公平じゃないから中止にした方が良いと?」
K「はい。まずはその部分。それと3月8日に練習試合が解禁だったんです。4日に中止を決めていれば8日の練習試合も組まなくていいわけです。それだけ人の移動もなくなるわけだから感染防止にも役立ったはずでしょう」
山「他にも何か理由はありますか?」
K「これはグチっぽく聞こえるかもしれないけど、自分たちは練習できない状況で出場校はずっと練習しているんだよね。このまま春大会を迎えたって戦えるはずないもの。あっちはめっちゃ練習していてこっちは練習したくても自主トレもままならない。春先の一ヶ月の練習休みは夏の選手権にも響くから、日本全国の高校球児に現時点で公平に対処するなら中止にするしかないと思ってた」
K「もうひとつ。だから個人的には4日の時点で中止は決まっていたんじゃないかな、とも思う。さっき話したことを考えた関係者はいるはずだから。11日まで決定を先延ばしにしたのは『開催のためにいろいろと考えています』というポーズにしか見えなかったんだよね。だから出場するはずだった選手たちは本当に気の毒としか言いようがない。無観客でもできる!と思わされて一転中止だからね。ちなみに春大会に関しても現時点ではなんにも決まっていないからどうなっちゃうんだろうな〜」
山「選手たちのモチベーションが心配ですね」
K「特に新3年生が心配ですよ。チームによっては新1.2年生を中心にする高校も出てくるかもしれないですね。3年生の実力が乏しかったら一気に新チームにするところも出てきそうです。ウチの高校ももしかしたらそうなるかもしれません。そうなると3年生のモチベーションがね。それとケガも心配ですよ。練習再開後は一気に練習量が増えますからね。このあたりは注意を払いたいと思います」
山「確かにモチベーションとコンディショニングは難しいところですね」
K「他の高校はは分からないけどやるなら勝ちたいとウチの生徒はみんな思ってますよ。もちろん春から横一線からのスタートにはなりますけど、あと4ヶ月しか残っていない3年生には意地を見せてもらいたいですよね。それでも1年生の方が今後のことを考えても伸びしろがあるのは間違いないんです。このあたりのバランス、モチベーション、コンディショニング。先生、力を貸してくださいよ〜笑」
山「頑張ってくださいね」
K「先生、ウチの生徒も見に来てくださいよ。あとプロテインとテーピングもお願いしますね」
山「それなら行きます!笑」
多岐にわたり話しましたが要約すると上記のような感じです。
ボクが気づいていなかったことは「出場校以外の選手」のことでした。現在練習自粛中ですから普段関わっている選手たちとも会えていません。自主トレといってもできることは限られていますし、おそらくそこまで追い込めないですよね。99%サボりますよ。残りの1%はイチロー選手みたいなタイプくらいなもので。
実際にうちに来ている高校生もうまく自主トレはできていません。あれだけキツかった練習もなくなると寂しいと話していました。早く思いっきり野球がしたいと。本当に野球が好きなんだな〜、となんだか嬉しく感じました。
一ヶ月の自粛期間があれば戦力に大幅な差が出ることは確実です。Kさんが話していたように春大会、夏の選手権に大きな影響が出ると分かっていて、なおかつコロナ感染抑止のためにと考えるなら、4日時点での中止発表が妥当だったのでは?はかなり納得できました。
まとめ
一ファンとしては無観客試合でも見たかったです。実際に個人的には感染を抑止しつつ開催できるとも思いますから。もちろん100%大丈夫だとは言えませんけどね。あくまで確率論としては大丈夫なんじゃないかと。
しかしながら現場で指導する方の言葉は重かったです。単純に甲子園でプレーできる・できないだけではなく、周囲の状況や今後の動向、選手のコンディションやモチベーションなどを考えた時に「中止」の判断もできるだけ迅速に行う必要はあるのだなとあらためて思わされました。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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