こんにちは。山田敬一(@kei883)です。
開院12年の先日もお祝いすることなく過ぎました。
日々、何ごともなく過ぎてくれればそれが一番です。
▲このカルテたちにはお世話になりっぱなしです。このカルテ、イコール患者さんです。日々自分が活動できるのはこのカルテたちのおかげです。ありがとうございます。
有事ではない時こそ
新型コロナウイルスのバカヤロー。と心の底から言いたい。
本当に世界的にマズイ状況です。東京五輪も延期が決まり、ちょうど一年後に開催される予定になりましたがこれもまだどうなることやら。
これからもっと深刻になるのは間違いないでしょう。
飲食業や観光関連、各種イベントに関わる方々は大変です。
ボクも五輪出場予定選手に携わっているのでこれまたどうなることやら。
治療業界はどうなのでしょう。
周囲の状況やweb上で情報を集めている限りですが二極化している模様です。
ほとんど患者さんの増減がない院と、一気に患者さんが来なくなっている院との二極化です。
特にリラクゼーション系の落ち込みが激しいのは情報収集して分かりました。
さすがにまだデータとしては出ていませんが、急を要しないからキャンセルが続出しているためなのでしょうか。
この状況でお客さん(患者さん)が増えているというのは確認できません。
高齢者を中心に、なおかつ保険適用で施術している整骨院は苦戦していることも確認できました。
外出自粛要請が出ていますからね。こちらも致し方ないところでしょうか・・・。
ウチはこの3月の集計をしましたが少し下がったというところが現状です。
普段からスポーツをやっている方やアスリートの患者さんが多いですから、スポーツや部活動が自粛中の現在、どうしても来院者数は減ってしまいます。
一般の患者さんはぼちぼち来院しています。むしろテレワーク疲れや自粛疲れからか体調を崩されている方が多くなっています。
外出自粛要請が出続けています。
しかし経営者として、ひとりの医療者としての自覚を持って粛々と施術活動は続けます。医療者のはしくれとして、そして体調を崩した時に頼ってくださる患者さんがいる以上、自ら現場活動を自粛するつもりはありません。
もちろん感染予防対策はできる限りのことをします。
すでに予約をされている方はご心配であればキャンセルをしていただいて構いません。
できる限りの準備をしつつ、患者さんをお迎えしようと考えています。
タイトルのように「お客さん(患者さん)がなぜ来ないのか?」を考えた時、今はコロナウイルスのせい、と言い切れるでしょう。しかしながら普段から同じようなことを考えてしまうことはないでしょうか。
今は完全に有事です。
しかしながら平常時に考えておくことは間違いなくあります。
何を備えればいいのか?
昔から災害や火事などが起こった時には「顧客台帳さえあれば何とかなる」と言われ続けてきました。
しかし現在の状況を踏まえ、それは当たり前のこととして何を備えればいいのでしょうか?
①患者さんとの関係性
②患者さんとの信頼関係
③患者さんへの情報発信
④施術活動以外の収入確保
一つずつ解説していきます。
①患者さんとの関係性
関係性と書くと固く感じるかもしれませんが、要するにコミュニケーションが取れているかどうか、です。
普段の会話ももちろんですが、自分が考えていることが患者さんには伝わっているでしょうか?
また「話すこと=コミュニケーション」だと勘違いしていないでしょうか?ボクが知る範囲では単純に「おしゃべりな人」ほどコミュニケーションが取れていると勘違いしている傾向があります。
SNSやブログでの発信も大切です。日頃の考えを患者さんが見てくれていたら関係性も構築しやすいです。多くても月に数回しか顔を合わさない患者さんと関係性を作っていくには、接触できるポイントを増やしておくことは必須だと言えます。
②患者さんとの信頼関係
信頼関係の土台になることは何でしょうか?ボクは「自分が患者さんを信頼すること」だと考えています。信頼関係ですから一方通行ではおかしいでしょう。だからまず自分から患者さんを信頼することです。
特に初診の患者さんは見ず知らずのボクに身体を預けてくれるわけです。ここで「治療なんだから当たり前だ」と思うようならハッキリ言ってダメダメです。
「知らない人に身体を触られる」のは想像している以上に怖いことです。われわれ施術をしている者をはじめ、売れない理美容師さんは多分そこを勘違いしています。
反対に治療家に対しクレームをつけようと思えばいくらでもつけられます。だからこそこちらが患者さんを信頼する姿勢があって初めて信頼関係が成立するのです。
ただし。自分のスタンスと明らかに違っているお客さんや患者さんはお断りしましょう。ボクはそれでいいと思っています。無理に施術をするのはお互いを不幸にします。これは間違いありません。
③患者さんへの情報発信
先ほどSNSやブログでの情報発信について触れましたが、LINE&メルマガ、壁掲示やニュースレターなどもこれに該当するでしょう。
今ではSNSやブログ、LINEならほぼ無料でもできますし今すぐにでも始められます。紙媒体はどうしてもお金がかかりますし届くまで時間がかかります。
どちらがいいか?ではなく、どちらもいいんです。できることなら両方やっていた方がいいと考えています。過去ボクも全てやっていましたから分かります。
何をやればいいのか?ではなく「患者さんに情報を届けようとしている姿勢が伝わる」ここが大切なんです。姿勢を伝える・考え方を伝える、これが重要です。この姿勢や考え方に共感した患者さんが来院してくれるのですから。ちなみにウソはすぐにバレますよ(笑)
ここで書いているのはあくまで「情報発信について」であり、「集客ツール」の話ではありません。これをごちゃ混ぜにすると話がややこしくなりますのでご注意下さい。
④施術活動意外の収入確保
ここが最難関です。今般のコロナウイルスでどの治療家も思い知らせれていることでしょう。もちろんボクもそのひとりなのは同じです。
いくら普段から上記①〜③のように地道に積み重ねていても有事には吹き飛んでしまいます。目の前の収入を確保するためには施術活動以外で収入を得ることを視野に入れなくてはならないことを突きつけられました。
講習やセミナー活動も同じことです。このタイミングでは人は集まりませんし、集めようとしたらかえって非難の対象になりますよ。ボクらはセミナー屋ではないのですから。
ここに残念ながら答えはありません。ボクがやることは決めています。しかしながらこれまた周囲の動きがストップしてしまえばどうすることもできません。この機会に一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?何せ時間だけはタップリできてしまいますから・・・。
⑤番外編
施術技術、つまり腕についてはひと言も触れませんでしたが、実は「腕の良し悪し」が一番の肝になるかもしれません。
有事には「優先順位」が簡単に変わります。つまりリラックスできるかどうかより「症状を改善してくれかどうか?」が優先順位の上位に来ることは想像に難くありません。
いつも行っているところより「結果を出してくれるところ」が選ばれることも予想できます。ですから腕を磨き続けることはいつも書いていますが当たり前です。
これらがすべて合わさって「備え」です。常日頃から備えていても有事は突然やってきます。施術業界は顧客台帳を持ち出しただけでは成り立ちませんよ。売っているのはモノではありません。自分自身ですからね。
何かのせいではなく
ある意味「何かのせいにする」のは気持ちが楽です。自分のせいではないのですからそれは当然です。
今般のコロナウイルスに関しては自分のせいではない。もちろんそうでしょう。
これが平常時でお客さんが来ない時だったら。
環境のせい?時勢のせい?自分のせい?どうなんでしょうね。
今は間違いなくコロナウイルスのせいです。
ただし思考のクセで解釈するのであれば、有事でも平常時でも同じ思考をすると考えられます。
平常時でも「何かのせい」にしてしまう思考のクセ。
お客さんがなぜ来ないのか?ではなく、
・どうやったら来やすいのか?
・どうやったら来てくれるのか?
・どうやったら選ばれるのか?
・どうやったら選んでもらえるのか?
・どうやって備えておけばいいのか?
なぜお客さんが来ないのか?には明確な理由はありません。
よく「飽きる・忘れる・卒業する」と言われます。これは当たっていますよね。
しかし考えておくことはあります。
それは「記憶に残せているか?」です。
何か身体に不調が起きた時や困ったことがあったら「思い出してもらえるか?」なのです。
ボクたちはマイナスをゼロにのが仕事の土台です。その時に「やまだ整骨院」を思い出してもらえるかどうか。記憶の片隅においてもらえるかどうか。経営的に考えたらこれしかありません。そのために「備える」のです。
長文になりました・・・。
コロナウイルスとはある意味では「どう付き合っていくか」を考えることも必要です。長期戦だと言われています。収束まで数ヶ月〜一年、終息には2.3年はかかるなんて言われているのですから。
集客ベースで考えるのはもう終わりなのかもしれません。ボクの考え方には賛否両論あるかと思いますが、施術関連の方には少しでもプラスになればと願っています。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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