独立開業するタイミングは資格取得後、何年後がいいのか?

こんにちは。山田敬一です(@kei883)です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。
早くスポーツ現場に出たい!そんな今日この頃です。

 

独立するタイミング

2008年3月17日に独立開業して12年以上が過ぎました。ボクが34歳の時です。
この時は「満を持して」の独立開業だと考えていました。修業期間は学生時代を含めれば16年かけましたから、けっこうしっかりと下積みをしてきたつもりです。

そしてこの記事を書いている現在は46歳。34歳の時のことを思い出すと「若造」というか「甘ちゃん」というか、まだまだだな〜なんて思います。

だからといってそのタイミングで独立開業したことを一切後悔はしていないし、もっと修業期間を作ればよかったとも思っていません。人それぞれ適切なタイミングがあるのだと認識しています。

では独立するタイミングはいつがいいのでしょうか?

整骨院業務(治療業界)で考えるなら、一定以上の技術や経験を積んでから独立するのが望ましいです。
相手にするのは人間ですから、ヘタすると相手を怪我させてしまったり、迷惑をかけてしまうこともあります。

この点に関してはこの業界も以前よりマシにはなってはいます。
以前は「資格取得後、即独立開業」もできましたが、今は「柔道整復師 施術管理者研修」なる制度ができたため、資格取得後に即開業というある意味での「暴挙」はできなくなりました。

もちろん保険適用の院にせず、保健所に登録もせず、いわゆる「整体院」のように独立するなら、資格取得関係なく今すぐにでも独立開業はできます。届け出るのは税務署だけですからね。

独立するタイミングなんて実は存在しません。
自分が「そろそろ独立しようかな」と思った時が独立のタイミングなのでしょう。
ちなみにボクは「たまたま」です。それまでは独立しようなんて微塵も思っていませんでしたが、いろいろ事情が重なり「それなら独立するか」というような感じでした。

 

▲時計は先にしか進まないですからね。今が最高の自分で、今が一番実力のある自分です。これは間違いありません。

 

確固たる自信?

施術技術に関しては確固たる自信をつけてから独立したいところです。経験もしっかり積んでからにしたいですよね。

ではこの自信の根拠はありますか?
経験を積んだといえる根拠はありますか?

ハッキリ言ってしまえばこんなのなくてもいいのです。

誤解を招くような表現ですが、「今」が人生で最も経験を積んだ瞬間です。
これからその「今」が連続してつながっていきます。つまり最高の自分なのは「今」です。

2020年現在の自分自身から考えると、独立開業当初のボクは「甘ちゃん」です。経験も実力もまだまだ乏しかったと言わざるを得ません。それでも2008年開業当初の自分は最高の経験を積んでいる自分です。未来から逆算するわけではないのですから。

自信や経験の根拠などなくてもいい。
ただし欲しいのは「患者さんやアスリートをどれだけ施術してきたのか」という事実です。質ではなく数字的な「量」は事実として揺らぎません。

自信や経験などは自分のアタマの中で捏造できます。少しのことを多く感じる人もいれば、多くのことを少しだと感じる人もいます。

数字は自信につながります。
修業時代は「患者さんが満足しているからそれでOK」ではなく、「何人施術したのか」「そのうち何人満足してもらっているのか」「そのうち分からない症状は何人いたのか」、自分基準で構わないので明確にしておく必要があります。患者さんは優しいので『満足している』ってウソをつきますよ(苦笑)

では何人施術すれば自信になるのでしょうか?
これは人それぞれとしか言いようがありません。ボクもその当時は何人とは決めていませんでしたし、ボクの修業時代と今とでは治療業界の状況が違います。

一日に70人施術なんて日も普通にありました。でもそんなタイトに施術していると「流れ作業」的にもなっていきます。もちろん自信にはつながりましたけどね。
今なら修業時代に保険適用なら一日20人、保険外なら一日10人は最低でも施術したいところですよね。

しかしながらこの数字は難しいのが現状ではないでしょうか。
これだけ飽和状態の業界ですから、以前より一つの院に来院している患者数は確実に減少していますし、保険取り扱いも逼迫しているためそもそもの絶対数も減少しています。
だから先日のブログにも書いたように「スポーツ現場などに自分の足で積極的に出よう」と言っているんですけどね。

 

 

正解を探さず、最適解を探そう

そう考えると「独立するタイミング」なんてものの正解はありません。
自分が「独立したい」と思った瞬間が独立へ向けて準備をするタイミングなのかもしれません。

そしてどんなに施術数をこなして、技術に自信がついたとしても、独立してうまくいくとも限りません。
もちろん諸々の準備をし、実践に移し、繰り返し行動していくことは最低限必要です。

それでもあえて言ってしまえば、うまくいくかどうかは「運」です。
運、と言うと聞こえがよくないかもしれませんが、運は自分が動き続けることで導くものです。

正解を探すとどこまで行ってもなかなかたどり着くものではありません。
最適解を探すことだと思います。自分にとっての最適解です。

駅近で100㎡以上のテナント、スタッフの確保、流行っている物療器の選定など、そこが最適解の人もいるでしょうし、マンションの一室からスタートする、これが最適解の人だっています。

その最適解が見つかればおのずと独立のタイミングは分かるものだと思います。

ちなみにボクの独立のタイミングは前述したように「たまたま」です。
それまでは独立しようなんて本当に微塵も思っていませんでした。諸事情が重なり「それなら独立するか」というような感じでしたから。

ただそれまでに数多くの症例をこなしていましたし、スポーツ現場の経験も多かったので、あっさり独立に踏み切れました。

手持ち資金的にはかなり厳しかったので、創業時の借り入れもしましたし、場所は都内、テナントは狭めでいい、最初は一人院、保険適用と保険外施術の併用、一部を予約制、20時まで受付、こんな感じで設定しました。それが今の院です。

独立の前々日まで前職の整骨院で施術、前日はテーピング講習、そして独立初日を迎えました。

正直なところ、かなりアバウトな船出です。
ですが、心のどこかでは「自分なら大丈夫」だという「根拠のない自信」だけはありました。

根拠のない自信、これが「経験」だと思います。
経験は大きな自信を与えてくれます。反対に経験は大きな傲慢さも一緒に引き連れてきます。

自信があったからこそ、大丈夫だと思えた。
と同時に自信があったからこそ「傲慢にならないように。謙虚な姿勢で」、これは常に頭に置いていました。
まあ本当のところどうだったのかは自分では判断のしようがないのですが・・・。

独立しようと思った時が、独立のタイミングです。
どんなに準備を重ねようとも成功の保証はどこにもないのですから。

 

テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一

 

ボクの想いに共感していただけた方、また高品質のプロテインを探している方、ぜひぜひ下のショッピングサイトをチェックして下さい。できれば買って下さい(笑)
これからテーピングもコチラで買えるようにしていきますよ!

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山田 敬一
株式会社サイモン・やまだ整骨院代表 柔道整復師 
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー 
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー 
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒

2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。

テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)

スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。

2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。

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