こんにちは。山田敬一です(@kei883)です。
文京区本駒込で開業して先日で12年を迎えました。
治療家として25年。治療&スポーツ現場最優先で活動中です。
早くスポーツ現場に出たい!そんな今日この頃です。
▲高校野球、夏の甲子園は中止になりましたが各地で地方大会は開催されています。保護者しか観戦できないので今年の三年生にはもう関われません。寂しくてたまらないわ。写真は去年の夏のものです。
必要最低限の技術
必要最低限?それって何?と思われるかもしれません。
実際に今の治療業界にはたくさんの施術方法があります。
その施術技術を学ぶことも、施術現場で学ぶことから始まり、書籍、各種講習会、Webセミナー・DVDなどの動画媒体、YouTubeを含めたWeb動画など、ボクの若い頃と比べたら学べる媒体や、学べる範囲がとても多くなりました。
今現在、各種セミナー等で一生懸命学んでいる学生さん、柔整師や治療家の先生も多いのではないでしょうか?
反面、何を学んだらいいのか分からない人もいるのではないでしょうか?
柔整師歴25年にもなればそのコツくらいは分かりますので、今回は「必要な技術を身につける3つのコツ」を書いていきます。
この3つのコツの前提条件として、2つ大切なことがあります。それは、
1・施術の質より、施術経験量が大切
2・解剖学・生理学・病理学・運動学など、基礎がきちんと出来ている
毎回繰り返しになりますが、まずは「質より量が大切」だということ。もうひとつは「解剖学・生理学・病理学・運動学」などの基礎や土台ができていること。その上での話だと理解して下さい。
必要な技術を身につける3つのコツ
①自分がどんな柔整師になりたいのかを決める
②一つ決めたら徹底的に深堀りをして勉強する
③それを現場で実践し続ける
①「自分がどんな柔整師になりたいのかを決める」
例えば、
・プロスポーツに携わりたい
・お年寄りの健康を助けたい
・◯◯先生みたいになりたい
この3つを比べただけでも、必要となる技術は違うと思いませんか?
ボクの場合は「自分を治してくれた先生に憧れて」柔整師を志しました。だから最初の頃はその先生のマネばかりしていたことを覚えています。
一挙手一投足をマネました。話し方も態度も服装も好きな食べ物も、マネできるところは徹底的にマネしました。おかげでしゃべり方が似てると言われるくらいになりましたが、本質はそこじゃないんですけどその頃は必死でしたからね。
いつしかその先生に追いつき、追い越したい!
そのためにはどうしたらいいか?
ボクの師匠の口ぐせは「弟子は師匠を超えるもの」でしたので、それを考えた時「師匠が身につけていない技術を身につけよう」と思うようになりました。その時にボクが選んだのは「テーピング」でした。
とにかく憧れの先生に追いつき、追い越すために。それだけで自分のスキルアップを考えていました。
技術を身につけるにあたり、誰かを目指したり、誰かに憧れたり、追いつき追い越したい。自分の経験上、初めはそんな姿勢でもよいで思います。
それで結果的に施術の技術が上がれば、他のことも自然に出来るようになっていくものです。
だからまずは「どんな治療家になりたいのか?」をよく考えてみましょう。
②「一つ決めたら徹底的に深堀りをして勉強する」
これも経験上のことではありますが、当たり前ではありますが、技術というのは「付け焼き刃」では身につくものではありません。そして「一筋縄ではいかないもの」でもあります。
よく巷で言われるような「あなたも三日で整体師」なんて、甘っちょろい世界ではありません。それで誰が迷惑をするかって?それは「患者さん」ですから。
経験上言えることですが、あれもこれもと、いろいろな技術に手を出してもあまり効果的ではありません。一つの技術を徹底して学んだ方が、総合的な技量は上がっていくものです。
その技術をベースにして深堀りをし、施術方法を自分なりにアレンジしていく。そこまでいけばある程度はオリジナルの施術技術になっているはずです。
あれこれ手を出すのは、新しい技術を身につけている側面も確かにあります。
患者さんに喜ばれることもあるでしょう。
しかし一つ自分にゆるぎない自信のある技術があるかないか、この差は本当に大きいです。ぜひ「徹底的に深堀りをして」下さい。
③「現場で実践し続ける」
最近は在学中に整骨院で働かない学生さんが多いと聞きます。
各個人いろいろな事情もあるでしょうから、全てを否定する気はありません。ですが、柔整師を志すなら「現場で汗をかいてなんぼ」です。
机の上の勉強なんて、ハッキリ言って薄っぺらいものです。もちろん意味がないわけではありません。理論・理屈はそれはそれで大切ですからね。でもそれが「施術現場」、つまり「人=患者さん」に生かされなければまったく意味はないのです。
これでは「知っている」というだけで、何の役にも立たないです。
人に、患者さんに触れ、生の声を聞き、院長や先輩に怒られ、叱られて。それでもミスを恐れず、実践を重ねて下さい。
患者さんにケガをさせてはいけませんが、周囲のサポートがある若手時代にたくさんの経験を積み重ねることが未来の信頼を作るのです。
ボクは師匠をはじめ先輩方にさんざん怒られ、叱られました。
時には理不尽さに頭にきたこともありました。しかしそのほとんどは自分の未熟さゆえ。自分に情けなく、そして悔しかったことは今でも覚えています。
でも今は、あの時に諸先輩方が怒ってくれたからこそ、叱ってくれたからこそ、それ以上にミスを重ねずに成長できたんだと本当にありがたく思っています。
ありがたいとは思っていますが、あの頃に二度と戻りたくはありません。思い出しただけで気持ち悪くなりそうです。今戻ったら間違いなく殴ってしまいそうで・・・。
こうすれば、必要な技術、身につきそうだと思いませんか?
①自分がどんな柔整師になりたいのかを決める
②一つ決めたら徹底的に深堀りをして勉強する
③現場で実践し続ける
ぜひこの3つを実践して下さい。
特に①。誰かを目指す、誰かに憧れる、これはとても重要です。目指してもその誰かになれるわけではありません。でもその「目指す」という行為自体が、あなたを必ず成長させます。そして②③、この繰り返しです。
最初はマネでいい
ここに書いたことが「正解」ではありません。あくまでボクの経験と、理論理屈を重ねた結果からの「最適解」です。
マネしたからと言ってすべてがうまくいくわけではありませんが、自分自身に武器が少ない時、自信がない時、明らかに足りない自分を自覚しているなら、最初は「マネ」から入ればいいと思います。
前述したようにボクは師匠のマネばかりしていました。仕草、口ぐせ、服装、趣味・・・できることはとにかくマネしてみました。的外れなものもありましたけどね。
結果的にボクにとっては成長の最短距離だったと確信しています。
ここに書いたことのマネでいいじゃない。
マネした上で、その先に自分らしさを構築していけばいいのですから。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
ボクの想いに共感していただけた方、また高品質のプロテインを探している方、ぜひぜひ下のショッピングサイトをチェックして下さい。できれば買って下さい(笑)
これからテーピングもコチラで買えるようにしていきますよ!
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
最新記事 by 山田 敬一 (全て見る)
- 銅メダルはおめでとうなのか、そうではないのか? - 2024年9月30日
- 脳を働かせるためには勉強だけじゃなくアウトプットしよう - 2024年9月2日
- ストレッチはいつやるのがいいのか? - 2024年6月12日