こんにちは。サイモン山田です。
雨の寒い日曜日ですね。
ひと雨ごとに冬になっていきます。
さて今日のテーマは、
症状名をつけるリスクを理解しよう
僕のところにはいろいろな症状の人が来院します。
いわゆる「不定愁訴」の人が最近はかなり多いです。
カラダが重い・だるい。
冷えやすい。
頭痛がある。
気分的にもスッキリしない。疲れやすい。
眠りが浅い。
例えばこんな状態が続いていたとします。
この状態で、もし心療内科に行ったら、たぶん「軽いうつ症状」もしくは「自律神経失調症」などの症状名がつくと思われます。
そう言われた患者さんはどう感じると思いますか?
「私はうつ」「私は自律神経失調症」だと自覚しますよね。
もしかしたら単純に、疲れていて身体(骨格や筋肉)に問題があるだけなのかもしれません。だけどドクターにそう言われたら、そう信じてしまうでしょう。
腰が痛い。
座っていても立っていても痛みがある。
足がしびれる時がある。
例えばこんな状態が続いていたとして、整形外科にかかったら?
レントゲン撮影をして、それを見ながら「腰椎の4番と5番の骨の間隔が少し狭くなっています。ちょっとヘルニア気味ですね」と言われたら?
(ドクターは本当にこういう説明をします)
そんな状態ならば、患者さんは「私はヘルニア」だと自覚します。
もしかしたら身体のバランスが悪いだけなのかもしれません。
でも整形外科でレントゲンを見ながらそう言われたら、信じてしまうでしょう。
ある意味ドクターは「症状名をつける人」なんです。
もちろん本当にその症状名で合っている場合もしばしばあります。
でもそれを言われたことで、よりその症状が根深くなることって多いんです。
花粉症だってそう。
ドクターに花粉症だと言われたら、春にはほぼ間違いなく花粉症の症状が出るでしょうね。
昔はそんな症状名なかったのに、今は十把一絡げで花粉症ですし。
僕ら治療家も同じです。
やたらと脅すようなことを言って来院を促す、そんなことも耳にします。
言うことを聞いてくれる患者さんならば、そのまま来院し続けるでしょう。
でも身体は回復しても、そうやって脅された心は「私の身体は悪いんだ」と自覚します。
余計な症状名をつけたり、脅すような言葉を使うことが、患者さんをより悪い方向にしていくんです。
これは事実です。一度そう言われたら、なかなか覆すのは難しい。
ドクターも僕ら治療家も、一般の方から見たら「専門家」です。
専門家が症状名をつけ「これはヤバイから、ちゃんと通院すること」。
そう言えば、本当にそうなってしまう。ヤバくなってしまうんです。
多少の症状があったとしても、
「大丈夫ですよ。この症状はしっかり治療すればよくなりますから」
僕が患者なら、こういってくれる人のところに行きたい。
この言葉を言い換えると、
「この状態だとマズイですよ。しっかり治療しなくちゃよくなりませんよ」
僕はこんなことを言われたくないな〜。
ちゃんと治療すれば大丈夫なのに、脅されている感じ・・・。
僕はこの言葉使いはしません。言っている方も大丈夫じゃなくなってくるし。
この言葉の違いを治療家側が自覚することって、とても重要だと思います。
患者さん側も、おかしいと思ったらどんどん質問して下さいね〜。
ちゃんと答えない治療家なら、信用出来ないですからね。
いつもお読み下さりありがとうございます!ではまた次回!
サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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