勝ったほうが楽しいし、負けたら悔しい。
スポーツにおける「楽しむ」とは苦しさの先にあるもの。
きっとこれが答えのひとつだと思う。
楽しいって何だろう
トップアスリートが五輪や世界大会などで好結果を残し、その秘訣を聞かれた時「楽しむこと」と答えるケースって最近はかなり多いです。
その昔、五輪で水泳選手の千葉すずさんが「楽しんで泳ぎたい」のように答えた時、「日本代表で出場しているのに、楽しむとは何事だ!」みたいなバッシングを受けていました。
その頃はまだスポーツにおいて「楽しむ」、この言葉自体が受け入れられなかった時代です。おそらく真意は単純に「楽しく泳ぐこと」ではなかったはずで、精神的に純粋に五輪そのものを、水泳競技を肌感覚で楽しむことだったのだと思います。
バッシングを受けた千葉選手はかなり苦しかったはずです。
もしその時代にSNSがあったら大炎上していたんじゃないかな。
今ではたくさんの選手が「楽しむ」と口にします。昔と今と、何が違うんでしょうね。
正直まだボク自身も「楽しむ」、この言葉には違和感もあります。
勝てば楽しい、負ければ楽しくない。
現在帝京高校野球部・青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関のコンディショニングサポートをしています。患者さんとしてはその他の競技にも関わっています。
現在は高校バスケの全国大会ウィンターカップの真っ最中。出場している生徒さんが来院しています。今日勝ってベスト8に進出しています。
トーナメントは優勝しなければ必ず負けて終わります。今年は高校野球の秋大会はベスト8止まり、バレーボールの全日本インカレはベスト8で敗戦でした。東京五輪の女子バレーは予選敗退でした。
負けて、結果が残せなくて「楽しかった」と口にする選手には出会ったことはありません。
あるとすれば、この大会で競技の第一線から離れる時や、学生スポーツの最終学年で引退する時などでしょうか。この場合は楽しかったと口にするケースには出会ったことはあります。
そうです。勝たなきゃ楽しくない。
あくまで個人的な見方ですがこれが現実だと思います。
だってさ。負けたら楽しいより悔しいもの。全力を出し切った上で負けたとしても、悔しいものは悔しいし、出し切った上でできれば勝ちたいです。
まあ言葉としては「楽しむ=プレー」ですから、間違ってはいないし、ボクがおかしいのかもしれないですけどね。
楽しむ、というより、出し切る・やり切る、のほうがボクにはしっくりくるんだよね。
このあたりは自分自身でももっと勉強が必要だと認識しています。
2022年はしっかり勉強する年にします。
▲青学大バレー部も4年生が引退し新チームに移行しました。楽しみな選手が新キャプテンになり、ボクもこのままサポートを継続します。いいチームになりそうです。
楽しむ、以外にいい言葉はないのか?
五輪を楽しみたいです。大会を楽しみたいです。
この言葉をどう言い換えるとうまく真意が伝わるのだろう?
勝つ=楽しい、だとしたら「五輪で勝ちたいです」のほうが周囲は支持しやすいのかもしれません。
でもこれだといやらしく聞こえるのかな。
勝つと思うな、思えば負けよ。だから楽しむ、楽しくプレーすれば結果はおのずとついてくる、的なことなのかもしれません。
負けても楽しい、この境地は純粋にその競技が好きでやっているのに他ならないとは思いますが、勝ったほうが何倍も楽しいんじゃないのかな。
卵が先か、鶏が先か、じゃないけど、楽しむから勝てるのか、勝ったから楽しいのか。
ボクはアスリートのサポートをしているのが楽しいけど、負けより勝ちがいいです。
負けても楽しくないわけではないけど、勝ったほうが何倍も楽しいのは肌で知っていますからね。
簡単には勝つことはできないし、勝つために多くの練習をし苦しいことも多々あります。
時には叱咤され落ち込むことだってあるのは現場にいれば伝わります。見ているだけなのに精神的な厳しさは伝わってきますから。
おそらく楽しむの本質は苦しさを乗り越えた先にあり、その苦しさを乗り越えた者が「楽しむ」と口にするのでしょう。
それだけ過酷な練習を積み重ね、自信を持て、楽しみたいと言い切れるまでやり切った。そういうことなんだと思います。
ボクもこれからその境地を共有できるように、一緒に苦しみ一緒に楽しめるようになりたい。そう考えています。できれば勝ってみんなと楽しいと言えるようにね。
楽しむ、以外にいい言葉ってないのかな〜。今のところ思いつかない。
いい言葉を思いついたらここに書いてみよう。
テーピングマスター
やまだ整骨院 院長 山田敬一
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サイモン式テーピングマスター代表
メンタル心理カウンセラー
G-nius5メディスン認定イメージトレーナー
藤村正宏氏主宰・エクスマ塾45期卒/エヴァ10期卒/ウルエヴァ1期卒
2008年東京都文京区本駒込に「やまだ整骨院」を開院。
プロ格闘技選手のトレーナーを15年務める。
現在は青山学院大学女子バレーボール部、大相撲佐田の海関、パリ五輪代表女子柔道57kg級舟久保遥香選手のコンディショニングサポート中。
治療現場では「治療を通じてアナタの心と身体を応援します」をモットーに活動中。
テーピングの開発・販売・講習もしています。
(講習に関しては随時ブログにてお知らせしています)
スポーツ歴は中高生時バスケ、専門学校時に柔道、社会人になり格闘技(キックボクシング)をしていました。
修行期間13年を経て34歳で独立開業、35歳でアキレス腱断裂、41歳で大動脈解離を患い生死の境を彷徨いました。
もうスポーツは積極的にはできませんが、身体とメンタルの両面をサポートし、アスリートを目標達成へと導きます。
2020年4月よりオリジナルプロテインを販売開始。
学生競技の現場を体験して「継続して飲むなら美味しくて、身体にいいプロテインを飲んでほしい」その想いからオリジナルプロテインを作りました。
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